こんにちは。S&Tの上村です。先日マウリッツハイス美術館が貸し出し中のフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』に変わって展示するために公募した新解釈の『真珠の耳飾りの少女』を公募したのは皆さん覚えていますか?

その選出された作品の1つが画像生成AI「Midjourney」によるものだったことで美術ファンの中から批判が巻き起こり、美術館もこれに答える形で議論が起こっています。

いつもこの問題はそうなのですが、ざっくり言うと学習データには作者が許諾していないものや倫理的に問題のある画像が多数交じっているというもの。

中には「今現在AIは、本物のアーティストに寄生してるだけ」など強い怒りを持って抗議する人も多数いました。

また、「フェルメールの遺産に対する侮辱なだけではない、芸術家たちの並々ならぬ努力を侮辱している」など、美術館としての姿勢を問う声もみられたそうです。

これに対し同美術館は「これはコンテストではない」と説明。応募者全員が自由な発想で創造性を発揮する場だったと強調しました。また、多くのAI作品が選ばれた理由を「私たちは、ただ美しいと思ったものに注目しただけ」と倫理的な問題は関係なくただ美的感覚に響いたものに目を留めただけだとした上で、「これがクリエイティブなのかといえば、それは難しい問題です」とコメントしています。

このAIについては著作権問題をはじめとした課題をどう着地させていくかといった過渡期にあります。それに伴って問題を解決しようとさまざまな取り組みもみられます。画像生成AIの問題はこれからこういう問題を乗り越えて整備されていくことでしょう。きっと数年後にはこの問題も何らかの合意が含まれて落ち着くと思われます。

確実に言えるのはAIはなくならないということですかね。どう共存していくのか。今が正念場なんでしょうね。

とはいえ何も議論しないことには始まりません。こういう議論は大いに巻き起こるべきでしょう。その行方に注目しておきたいところですね。

いずれにしろ人間の創造性はそんなものでなくなったりはしないとは思いますが。

最後に選出されたオリジナルと同じ部屋に展示されたジュリアン・ヴァン・ディーケン氏の画像生成AIを使って制作された作品載せておきますね。

「真珠の耳飾りの少女」(ジュリアン・ヴァン・ディーケン氏のInstagramから)
「真珠の耳飾りの少女」オリジナル(マウリッツハイス美術館のInstagramから)

皆さんはこの問題どう考えますか?

そんな話しもしにS&Tへぜひお越し下さいね。

それでは皆さん本日も良い1日を。