こんにちは、S&Tの上村です。昨日なぜか大昔にお世話になったお客様のことを思い出し、どうしているのかなと何気なく会社名などを検索してみると今年の2月に亡くなっていることがわかりました。😢

この方私が新入社員の時に初めて1人で担当したお客様。すごい昔にブログでチラッと書いたような気がしますが色々学ばせて頂いた方です。

詳しいことは省略しますが、当時右も左もわからない新入社員の私がヘマをしてこの方にこっぴどく怒られました。そして後日イヤイヤ上司と謝りに行った時のこと。当然、私は担当も変えろと言われるつもりで行きました。ところが意外な言葉が。

『俺は大人だから担当を変えろなんて言わない。お前がずっと俺の担当なんだからちゃんとやりなさい。』と言われたんですよね。

涙が出ました。そして、担当変えてくれれば怒られなくて済むとどこかで思っていた私が恥ずかしくなりました。

この時にお客様との信頼の大切さを本当に知ったような気がします。そして最大限その信頼に応えるように手を尽くすことを教えて頂きました。今思えば現在のS&Tの信頼重視のスタイルの元になっていますよね。たくさん学ばせて頂きました。

いつの間にか疎遠になりましたが、亡くなって2ヶ月すぎているとはいえ34年たって偶然に思い出し訃報を知るなんて何かのお告げかもしれませんね。

2ヶ月もすぎているのでメッセージを送ろうかどうか悩んだのですがこれから送ろうかと思います。せめてお礼をお伝えできればと。

ヒガ・アーツ&メタル元会長の古畑 博正さん。本当にありがとうございました。享年75歳だったそうです。

心からご冥福を祈ります。

もう一度、本当にありがとうございました。本人に直接お礼を言うことは叶いませんが改めてお礼を言いたいなと思います。

ま、その後の私は相変わらずはちゃめちゃでしたが、多くの人のおかげで現在の私がいるんですね。そんなことを改めて思った昨日の出来事でした。

と言うわけで本日の1品です。

Daily (double), 2019 / MANDY EL-SAYEGH
Inkjet on canvas
160 x 110 cm

Mandy El-Sayeghは1985年マレーシア生まれのアーティストです。現在はロンドンを拠点に活動しています。

彼女は物質と言語の探求に根ざした、プロセス重視の作品を制作しています。緻密なレイヤーを持つペインティング、彫刻、インスタレーション、ダイアグラム、サウンド&ビデオなど、幅広いメディアを駆使して、身体的、言語的、政治的な秩序システムの形成と崩壊を探求しています。

彼女が特に興味を持っているのは、「部分と全体」の関係を探求することで、重要でありながら未計画なものが、さまざまな小さな相互作用や反復によって出現し、成立していく様子です。彼女は、バラバラの断片、テキスト、どこからか探してきた画像をコラージュし、有機物を模したラテックス、ゴム、粘土のような素材と重ねることで、これを物理的に示しています。手描きのグリッドや幾何学的な型など、単純で反復的なパターンを通して、意識的に意図されたり予期されたりすることのない形式的で物語的な合成を引き起こしています。

彼女は私たちの思い込みや、一般的に疑問視されることのないシステムに対する理解に疑問を投げかけます。

彼女はこう言っています。

『私は工芸品は民族史的な証拠としてではなく、持ち運び可能なエコロジーとして、移動し、旅をし、文化的な均質性ではなく、文化的な混交性に貢献するという考え方に興味がある。これらの要素はすべて、私たちがどのように歴史を読み、どのように現在を消費するかを常に塗り替えているのです』と。

S&Tに入荷している彼女の作品2点のうちすでに1点は売れちゃいましたが、まだご覧になることは可能です。もう1点は額装中ですので出来上がりをお楽しみに。もちろんお問い合わせはS&Tまで。

それでは皆さん本日も良い1日を。