おはようございます。S&Tの上村です。

マルセル・デュシャンの作品に「チョコレート磨砕器 No.1」

という作品があります。


マルセル・デュシャン《チョコレート磨砕器 No.1》

1913年に制作された油彩作品になります。

デュシャンはルーアンのカルム街にあるチョコレート屋の

ウィンドウで、このチョコレート磨砕器を見て、突然、

インスピレーションを感じて制作しはじめたそうです。

デュシャンはチョコレート好きだったのでしょうか?笑

彼は磨砕器のドラムの回転する光景に魅了されたといいます。

現代ではチョコレート磨砕器なんて見たことありませんが、

昔は店頭でこんな風に見せて売っていたんでしょうね。

ちょっと見てみたい気がします。

回転する物体へのデュシャンの執着は、

《自転車の車輪》や《ロト・レリーフ》でもよく知られているように、

非常に性的な意味を含んでいます。

はじめのスケッチには、右側にモーターがあり、

主軸にギヤが付けられていますが、

この作品ではそれらは取りのぞかれています。

台座はルイ15世様式の脚ですが、これはおそらくデュシャンの

誇りのようなものを象徴しているようです。

磨砕器の上に設置されている円形のものは、

古風な円形ネクタイで、主軸は男根と見られています。

何をどう見たらそうなるのかはきっとデュシャンにしか

わからないんでしょうね。(⌒-⌒; )

チョコレート企画なのでちょっとチョコレートに絡めた

アート作品紹介でした。

こんな作品もあるのだと思いを馳せながら

今回のチョコレート企画もお楽しみ下さいね。

それでは今日も良い1日を。