こんにちは。S&Tの上村です。昨年の5月にクリストさんが亡くなったのは記憶に新しいところですが、そんなクリストさんの展示がまもなくDIC川村記念美術館で開催されます。

「クリストとジャンヌ゠クロード─包む、覆う、積み上げる」という企画展はDIC川村記念美術館が所蔵する縮尺模型やコラージュ、版画の16点を一挙公開するんだそうです。

カッセルのドクメンタ4やニューヨーク・ホイットニー美術館のプロジェクトのほか、凱旋門を包むプロジェクトの構想初期の作品なども展示し、巨大なスケールで構想される各プロジェクトの完成イメージを、その概要とともに紹介します。

DIC川村記念美術館の約半年の工事休館期間を経て開催される企画なので楽しみですね。😀

クリスト《包まれた公共建築(プロジェクト)[パリの凱旋門]》1968年
54.5×69.7cm スクリーンプリント、紙
DIC川村記念美術館
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2570

ご存知の通りクリストとジャンヌ゠クロードは共同でプロジェクトを構想していたものの、その完成イメージを具現化した縮尺模型やコラージュなどは、クリストが制作していました。そして、ふたりはそれらを販売して、プロジェクト実現のための資金を賄っていたんですよ。

今年の9月には、パリの凱旋門を包むプロジェクトが実現する予定です。こちらも非常に楽しみですね。

お時間あればぜひ。

それでは本日の1品です。

untitled / Iris Hutegger
analogue photography, silver gelatine print, thread
一部拡大図

S&Tではお馴染みのIris Huttegerの作品です。日本では見ることはほぼできないと思います。うちに入荷した作品も既に完売しておりますが、彼女の作品を一度実物を見てしまうとその美しさにハッと息をのみます。また、ただ美しいだけではなくて細部にまで仕掛けがありずっと見ていられます。今回は作品の一部のアップの写真も掲載しておきましたが、よく見るとその色のついた部分が刺繍であることがわかります。これがまた面白いんですね。

ご興味ある方はぜひS&Tまでご連絡下さいね。