こんにちは。S&Tの上村です。先日もチラッとお話ししましたが、この方がいなかったら私は今の道に進んでいなかったかもしれない人物と実に20数年ぶりに再会してきました。

かなり緊張しましたが、再会した瞬間に当時にタイムスリップしてしまったようでした。全く変わらぬ素敵な声とその笑顔。優しく出迎えて頂き、ビールを飲みながらその方の作品をじっくりと鑑賞させて頂きました。そして、色々説明して頂きましたが、その方の作品制作に取り組む真摯な姿勢や作品に対する愛情の深さがヒシヒシと伝わってきました。ちゃんと見たつもりでしたが、何度も作品を指さして『もう一度見たら?』と促されてしまいました。

もうさすがとしか言いようがありません。長い間ディーラーをしておりますが、このかたほどアートに対しての造詣が深い方にはお会いしたことがありません。

彼曰く『僕は褒められることに興味はないんだ。作品を前にしてもっともっっとアートの話をしたいんだよ。』とおっしゃっていました。とはいえ、私はこの方と語るに十分な資格があるのだろうかとちょっと萎縮しちゃいました。(^_^;)

また、『アートに携わるものは一つだけ守らなければならないことがある。それは、そのアートを説明する義務があるということだ。』ということもおっしゃっていました。私は感動しちゃいました。本当にかっこいいですね。身が引き締まる思いでした。

純粋に彼に会いに行ったのでしたが、帰り際に『お前は嫁の自慢に来たのか!』と本気で怒られちゃいました。そういうつもりは全くなかったのですが・・・(^^;;

とはいえこの方と再会できたことはとても嬉しくて私にとって生涯忘れられない日となりました。(T . T)