こんにちは。S&Tの上村です。先日友達がサクラマスを釣ってきました。羨ましい。お裾分けを頂いたので燻製に。\(^o^)/

これが非常に美味いんです。あまり市場でも見かけないサクラマスですが、売っていても釣ってきたものとはちょっと味が違うんです。中々釣れないので尚更旨く感じるのかもしれませんね。どのくらい釣れないかって、人によっては10年以上通って0なんて人もいますよ。😅

さて、先日から読んでいた原田マハさんの『たゆたえども沈まず』をようやく読み終えました。その中で日本人の特性を言い表した表現がありました。それがこちら。

『自分で価値を見出すことはせず、むしろ他人が価値を認めたものを容認する、それが日本人の特性だ。だから、フランスなりイギリスなりアメリカなり、日本以外の国で認められた芸術を、彼らは歓迎するのだ。』と。

ま、あくまでフィクションと言いながらこれは本当に日本人の特性を言い表しているなと思いました。この仕事をしていて、残念ながらいまだに本当にその通りだと感じることが多々あります。

これが購入行動につながっているのが非常に残念です。

もっと積極的に自分で価値を見出すようなことをしていっても良いのではないかと思います。そして、もっと自分に自信を持ってアートを選ぶ目を持って欲しいなとも思います。

そうすれば、誰かの真似ではなくて、結果的に良いコレクションを形成できるのではないでしょうか?

というわけで本日の1品です。


ScaledBehaviour_drawing (HomeWithinHome_elevation_A_01), 2021 / DO HO SUH
Pen on paper
118.5 x 123 cm

ブログでも何度かご紹介しましたDO HO SUHの作品です。

【DO HO SUH(ス・ドホ)】
1962年ソウル(韓国)生まれ、ロンドン(英国)、ニューヨーク(米国)、ソウル在住。

ドローイング、映像、彫刻など多様なメディアを用いた作品を通して、家(ホーム)、物理空間、移動、記憶、個人、集団性をめぐる問いに向き合います。代表作に、かつて作家自身が住んだ韓国、ロードアイランド、ベルリン、ロンドン、ニューヨークの家を原寸大で再現した布の彫刻作品があります。彼は身体的・比喩的な空間の展性に興味を持ち、身体がその空間とどのように関係し、生活し、相互作用するかを考察します。特に家庭の空間に関心があり、また特定の場所、かたち、歴史を持つ建築を通じてホームの概念を表現する方法にも興味を持っています。作家にとって、居住する空間には心理的エネルギーがあり、地理的な場所によらず存在する記憶や個人的な体験、安心感のしるしを作品で視覚化しています。

私は彼の作品が大好きで見れるところには足を運びます。皆さんは彼の作品どう見えますか?