こんにちは。S&Tの上村です。リヒター展のカタログをいただいたので見ているとマルセルデュシャンの『階段を降りる裸体,No.2』とリヒターの『エマ(階段を下りるヌード)』について言及されていました。やはりそこは避けて通れないんだろうなと久々にその二つの画像を見ながら色々考えていました。

マルセルデュシャンの『階段を降りる裸体,No.2』
リヒターの『エマ(階段を下りるヌード)』

一言で言えばオマージュ作品なのですがそこにはそれだけでは片付けられないものが。

「オマージュ」という言葉を調べると、『芸術や音楽において尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。ただしフランス語として使う場合は他の単語と組み合わせて「尊敬を込めた作品」の意味で使われることが多く、hommageだけでは「尊敬、敬意」の意味だけになる。』と出てきます。

アート作品においてこのオマージュ作品はよく見かけますが、ただのパクリとはちょっと違います。

もちろんただのパクリ作品(?)もあるのでお気をつけて。(笑)

トーマス・ルフの作品もまもなく到着予定なので画集を見返しているとそこにはやはりデュシャンの『階段を降りる裸体,No.2』について言及されていました。

そして、現在展示中のUgo Rondinoneの『Stars』という作品もルフのオマージュ作品なのです。その面白さをわかって頂くためにちょっとルフのStarsはご用意できなかったのでポスターを並べてご覧いただいております。(笑)

お客様とそんな話をしながら鑑賞していただいておりますが皆さんその面白さにどっぷりハマっていく様子に私も大満足です。🤗

いつも思うのはそんな話をして辿っていくと結局マルセル・デュシャンに行き着くということです。さすが現代美術の祖と言われるだけありますね。どんな作家も避けては通れないんですね。

この話は尽きることがないので本日はこのくらいにしておきます。続きはぜひS&Tへお越しになった時に画集でも見ながらお話ししましょうね。それにはたっぷりお時間とって来て頂かないと。(笑)

というわけで本日の1品です。

Woman Crying, Comic (For TzK), 2020 / Anne Collier
Ditone print
37.12 x 45 cm
edition 100

もちろんこちらもロイ・リキテンシュタインのオマージュ作品です。こちらはコミックバーションですが、リアルバージョンもあって非常に興味深い作品です。

Anne Collierは1970年生まれのアーティストです。現在はニューヨークを拠点に活動しています。彼女は自分を静物写真家だと考えています。彼女の被写体はたまたま他の写真や見つけたメディアです。彼女の作品は商業写真に見られる慣習や決まり文句、そしてそれらの視覚的な消費を分析しています。特に、カメラ、性的な女性の身体、そしてこれらの画像を見る行為の関係を明らかにすることに興味を持っています。 彼女は、細心の注意を払ったステージングと照明でも知られていて、すべての被写体は、スタジオでニュートラルな背景に対して隔離されて撮影されています。

彼女の作品は、サンフランシスコ近代美術館、パリのポンピドゥー・センター、ミラノのプラダ財団(いずれも2016年)、シカゴ現代美術館(2014年)、フラック・ノルマンディー(2018年)など、数多くの国際的なグループ展や個展で発表されています。

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