こんにちは。S&Tの上村です。昨日はゴールデンウィークも明け、お天気も今ひとつでしたが、テレビを見たお客様などがチラホラ。混雑を避けていらっしゃったお客様は大正解でじっくりと一つ一つ作品を堪能していらっしゃいました。

火曜日、水曜日はギャラリーがお休みの為、いよいよ湯浅克俊展『時間の鏡』は11日(木)の1日を残すのみとなりました。

思い残しのないようにラストの日はお仕事サボっていらっしゃって下さいね。(笑)

さて、本日もS&Tはやっております。ブログを読んですごいことになっている匂いを嗅ぎつけたお客様から次々とご予約いただいております。😅

S&Tはご予約制になりますが、遠慮なくご連絡下さいね。一度来てしまえば敷居が高くないことはわかるはずですよ。

さて、最近アートとは関係ないのですが私が衝撃を受けたのがエジプトの事件。5歳の息子を殺害してバラバラにし、遺体の一部を調理して食べた29歳の女が逮捕されました。逮捕された女は『息子と永遠に一緒にいたかった』と供述しているようです。😱

何日か前のニュースでしたが、衝撃をうけ掲載するのがちょっとためらわれました。しかし、周りの人に話してもあまり知っている人がいなかったのでちょっと載せておこうと思い本日に至ります。

あまりにもおぞましいこの事件皆さんはご存知でしたか?

この事件を知った時にS&Tでもお馴染みのマーカス・ハーヴェイの作品『マイラ』を思い出しました。

この作品は、1963-64年に交際相手とともに子ども4人を殺害したとして終身刑判決を受けたマイラ・ヒンドリーを、子どもたちの手形で描き出したものでした。

久々で忘れている方もいるかもしれませんね。

その作品がこちら。


Myra, 1995 / Marcus Harvey
Acrylic on canvas
396 × 320 cm

この作品は展示中に2度の襲撃をうけます。当時はかなり社会問題になりました。

”センセーション展”という企画展のタイトル通り、まさにセンセーションな作品でした。

彼の作品は当時のタイムズ誌ではこう評されています。

『彼女(マイラヒンドリー)の悪評を活用し、ハーヴェイは墓や記念碑のようなキャンバスに子供の手形で彼女の肖像を描くことにより、彼女が犯した罪の恐ろしさを伝えることに成功しました。いくつかの出入り口から遠目に見るとヒンドリーの顔が妖怪のようにそびえ立ちます。我々が、それが子供たちの手形で描かれたいることを気づくのに十分近づく頃には、圧倒的な脅威をもたらします。』

何とも人々の感情を逆撫でします。これもアートの持つ一つの側面ですね。

いや〜、おぞましいとともに不謹慎ですがやっぱりアートは面白い。

【Marcus Harvey】
1963年 イギリス生まれ 現在ロンドンで活動中。
YBAsの一人でゴールドスミスカレッジ時代にダミアン・ハーストと親友になります。

主なコレクション)
The Museum of Modern Art, New York
the Stedelijk Museum, Amsterdam
The British Council Collection, London など

どうしても彼のそんな話題ばかりが先行しがちですが、圧倒的な彼の画力は目を見張るものがあります。S&Tでも過去に何度か彼の作品はお取り扱いしておりますが、非常に面白い作品ばかりでした。

もちろんお問い合わせはS&Tまで。

それでは皆さん本日も良い1日を。