こんにちはS&Tの上村です。昨日は朝からたくさんのお客様にいらっしゃって頂きました。急遽石塚さんも朝から駆けつけてくれてお客さんも大変嬉しそうにお話ししていたのが印象的でした。
連休最後の本日も石塚さんは15時くらいから在廊予定です。石塚さんとお話ししたい方はその頃いらっしゃると良いですよ。😆
本日も『本とアート』展でお待ちしております。
いよいよ『本とアート』展は残すところあと1週間。まだご覧になっていない方もそうでない方も今週はお時間見て足を運んで下さいね。もちろん延長はありませんので今回を逃すとこの展示はご覧いただけますんのでご注意下さいね。
さてさて、世界のアート界も連日盛り上がっていますね。オークション会社のクリスティーズからはモネの『睡蓮』の連作の一つ『Le bassin aux nymphéas(睡蓮の池)』と題された幅2メートルの作品が出品されました。
クリスティーズのマックス・カーター氏は声明で『この作品はこれまで50年以上ある一族が所蔵しており、「完璧に保存され、隠されていた」』と述べています。また『モネに関しては、すべての作品がすでに見尽くされ、語り尽くされてきたように見受けられる。だが、展示されたこともオークションに出品されたこともなかった「睡蓮の池」は非常にまれで、再発見された傑作だ』とも述べています。
11月9日のオークションにかけられるそうですが、この作品だけエスティメイトがリクエスト制になっています。情報によると6500万ドル(約97億円)以上で落札される見込みだそうですよ!!!!
すごいですね。
一方フランスではガボン族の仮面をめぐって何やら揉めに揉めているようですね。
とある夫婦が2021年に骨董商人にこの仮面をおよそ2万円で売ったそうです。半年後、新聞を見てこの夫婦は驚きました。自分達が売った仮面が競売にかけられ420万ユーロ(約6億7千万円)で売れたというのですから当然です。
納得のいかない夫婦は骨董品商人を相手に競売収益を返してほしいと民事訴訟を起こします。
審理では『夫婦が仮面がこれほど珍しい物だと知っていたら、決して2万円という捨て値で売ったはずがない』と主張しました。骨董商人が仮面の価値を知っていながら、わざと価格を低く付けたという趣旨です。一方、骨董商人は自分も仮面の価値を競売にかけるまで同じく知らなかったと主張しているそうです。
ここまでなら単純だったような気がしますが、実はこの裁判にガボン政府が加わります。仮面がそもそも盗まれたものなので「家」に返還されなければならないというのです。😓
これが事態を実に複雑にしていんですよね。
なぜってフランスのマクロン大統領が2017年、『アフリカの遺産をアフリカに臨時または永久に返還する』努力をすると約束しているからなんですね。
実際に、2020年12月、フランス議会は植民地時代に略奪したベナンとセネガルの文化財を返還する法案を圧倒的賛成で可決しました。
しかし、返還された文化財の大部分は公共所蔵品で個人が所蔵している場合には不法取得が立証されない限り返還を強制することはできないという意見もあります。
一体この裁判の行方はどうなちゃうのやら。😅
私が思うには間違いなく夫婦に勝ち目はないような気がします。
皆さんも自分の収蔵品を売るときは気をつけて下さいね。じゃないととんでもない目にあいますよ。
色々目が離せませんね。😄
そんな話もしにいらっしゃって下さいね。
それでは皆さん本日も良いI日を。