こんにちはS&Tの上村です。昨日丸一日かけて展示替えをしていましたが、いや〜疲れた。😅

寒さのせいなのかここのところフラフラしていたので思った以上に大変でした。

頑張った甲斐もあり年末年始は皆さんを楽しませることができるかなと思える展示になりました。ま、皆さんお忙しいとは思いますがお時間見てぜひ遊びに来て下さいね。

ニュースを見ているとウナギの産地偽装の話題がありましたが、その店主がインタビューに答えていました。それを見ていたらこの人全く反省していないなというのがわかり怒るのも忘れ呆れてしまいました。

店主によるとふるさと納税で注文が増え仕入れの数が限られるので仕方なく中国産を使ったということ。決して悪意ではないと言っていましたが、それを悪意と言わずなんと言うのか。😓

だって国産と謳っていたまま出荷しているんですからね。悪意がないと言うなら国産ウナギは売り切れとすればいいだけの話でしょ。そう思いませんか?

ウナギに限らずこんな産地偽装はまだまだあるような気がします。消費者は味の違いに気がつけるかというと私はまず無理じゃないかなと思います。

馬鹿にしているとしか思えませんよね。だって例えばアートで言えば『ホックニーが人気あるので注文が間に合わずつい偽物売っちゃいました。悪意はないですよ』と言っているのと同じですもんね。(笑)

こちらは犯罪ですが、ウナギは犯罪じゃないんですかね?

不思議ですね。あくまで私見ですが。この話題皆さんはどう思いますか?

話は変わりますが昨日の1品でマルセル・ファン・イーデンをご紹介しましたが、来年1月にフランスで個展が開催されます。昨日そのご案内来ていましたが何やら布を使った超新作もあるようですよ。楽しみですね。

と言うわけで本日の1品です。

Homage to Bernd Becher, 2007 / Idris Khan
Bromide print mounted on rag board enforced by Aluminium
76.2 x 86.4 cm

イドリス・カーンはロンドンを拠点に活動するアーティストです。2004年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士課程を優秀な成績で修了して以来、ミニマルでありながら感情を揺さぶる写真、ビデオ、彫刻で国際的な評価を得ており、同世代で最もエキサイティングなイギリス人アーティストの一人であることは間違いありません。

文学、歴史、美術、音楽、宗教など多様な文化的ソースをもとに、カーンは抽象と具象の狭間に生息し、歴史、蓄積された経験、形而上学的な時間の一瞬への崩壊というテーマに語りかけるような、濃密なレイヤーのイメージを含むユニークな物語を展開してきました。

カーンの考え方は写真的というより絵画的だが、作品制作にはしばしば写真機による複製という手段を用います。楽譜やコーランのページ、後期カラヴァッジョの絵画の複製など、二次的な素材を写真に撮ったりスキャンしたりした後、デジタルでスキャンのレイヤーを重ねます。こうして出来上がったイメージは、しばしば大規模なCプリントとなり、その表面は際立った光学的強度を持ちます。

また、カーンの作品は、彫刻や絵画にも広がっています。彫刻作品では、鋼板、立方体、水平な石板などの素材を用い、表面にサンドブラストで楽譜や祈りの言葉をテンプレート化し、文化的、視覚的、映画的、時間的な記憶が濃密で共感覚的な全体へと合体する方法の探求を続けています。

2012年、カーンはロンドンの大英博物館の依頼を受け、「Hajj: Journey to the Heart of Islam」展のために新たなウォール・ドローイングを制作しました。壁面ドローイングに加え、カーンの見事な床彫刻「Seven Times」が同美術館の荘厳なグレート・コートに設置されました。同年3月、ニューヨーク・タイムズ・マガジンはカーンに新作の制作を依頼し、ロンドン号に掲載されました。

2017年、カーンはアブダビのワハト・アル・カラマの設計でアメリカ建築賞を受賞。アラブ首長国連邦のために依頼されたこの記念公園は、兵役で命を落としたUAEのメンバーに敬意を表し、2016年11月に除幕されました。2018年、イドリス・カーンは大英博物館初のサイトスペシフィック・アート作品の制作を依頼され、イスラム世界の新しいアルブハリー財団ギャラリーの一部として制作されました。また、ニューヨーク・タイムズ・マガジンから冬季オリンピック号の表紙制作を依頼されました。このシリーズでカーンは、抽象と具象の狭間に生息し、時間と蓄積された経験をひとつの瞬間に畳み込むような、濃密なレイヤーのイメージを創り出す独自のアプローチを駆使しています。

ご興味ある方は遠慮なくお問い合わせ下さいね。

それでは皆さん本日も良い1日を。