こんにちはS&Tの上村です。昨日はたくさんのお客さんがS&Tへやってきました。皆さんのお話を伺っていると、ま〜実にお忙しい。中には初めて奥様を連れていらっしゃったお客様もいましたがお子さんのお迎えがあると言うことで風のように帰って行かれましたよ。😅

もっとゆっくり見てって欲しかったのですが、後で聞くと楽しかった様子。またご夫婦でいらっしゃって欲しいなと思います。

師走を改めて実感した昨日でした。

今日仕事納めという方も多いようです。皆さん移動などお気をつけ下さいね。

S&Tは意外とご夫婦やご家族でいらっしゃる方も多いんです。中には社員の方といらっしゃる方もいます。あまり聞いたことがないと思いますが、それだけアットホームなんだろうと良い風に理解しています。中には横になって居眠りしている方も過去にはいましたよ。(笑)

そんなリラックスできる空間を作り上げることができてなんだか嬉しいなと思います。飾っている作品はとんでもないものが多いんですが皆さん思う存分楽しめているんじゃないでしょうか。美術館や気取ったギャラリーではこうはいかないでしょう?

今年もあと3日。来年はもっともっと楽しんでいただけるようなことを計画していますのでお楽しみに。

そして来年以降楽しみなことが今月は発表されましたね。それがこちら。

国立アートリサーチセンター(NCAR)が、日本の現代美術の国際的なアートシーンにおける存在感向上を目指して、日本国外で開催される国際芸術展に日本のアーティストが参加する際の費用の一部を主催団体を通じて支援する「アーティストの国際発信支援プログラム」を新設すると発表しました。

第1期は日本のアーティストが参加し、国外で2024年6月以降に開幕し、2025年5月末までに終了する国際芸術展かつ、国際発信力が高いと認められるものが支援対象となるそうです。

ようやくという感じですがこれで少しは国際的に認められる人が増えてくると嬉しいですね。アーティストにとっては朗報ですね。

ただ一抹の不安は、いつものように内容は素晴らしいのですが審査員がダメだったり政治家のような裏工作があって変なものを選んじゃったら元も子もないのですが。😅

そんな失敗例は山形でよく見られる光景ですね。(笑)

ちゃんとしたプログラムとして機能することを祈るばかりです。

悪いニュースばかりではなく来年以降も希望が持てる話題でした。

というわけで本日の1品です。


December, 1974 / Alex Katz
oil on canvas
182.9 x 243.8 cm

今年96歳になるAlex Katzは今なお精力的に制作し続けています。

アレックス・カッツは1927年ニューヨーク・ブルックリン生まれ。ニューヨークのクーパーユニオン大学、メイン州のスカウヒーガン美術学校で絵画を学びます。家族や友人など、身近な人々をモデルとした平面的な肖像画や風景画で知られ、作品はシンプルな色合いと画面全体を使った大胆な構図が特徴です。絵具の乾きを待たずに塗り重ねるウェット・イン・ウェットの手法などを用い、肖像画と風景画のどちらにおいても写真ではなく実際のスケッチをもとに描きます。50年代に隆盛した抽象表現主義とポップ・アート、大衆文化や街のビルボードなどに影響を受けつつ、現在まで独自の具象表現を貫いています。絵画のほか、薄いアルミ板や木板に肖像を描いて切り抜くカットアウト彫刻や舞台美術なども手がけています。

彼は1951年以降、250以上の個展と約500のグループ展に出展してきました。しかし、現代アートの主流にいる巨匠たち(たとえばジャスパー・ジョーンズやロバート・ラウシェンバーグなど)の知名度には遠く及びません。

きっとこれからもっと再評価され価格も今よりずっと高額になっていくことでしょう。

ちなみにこちらの作品は2016年のオークションで600,000ドル(およそ8,500万円)で落札されました。

もしかしたら来年は…。

それでは皆さん本日も良い1日を。