こんにちは、S&Tの上村です。昨日も『Prints』楽しんで頂けました。連日予想よりお客さんいらっしゃって頂き嬉しい限りです。連日の寒暖差もあり少し疲れ気味ですがうれしい悲鳴ですね。(笑)

まだまだ『Prints』は始まったばかり。ぜひ足を運んで下さいね。

いらっしゃったこと後悔させませんよ。

さて、今日は少し影の部分の話題。

ちょっと前の話になりますが2022年3月にイセ食品が負債総額約453億円で会社更生手続きに入りました。『森のたまご』で知られたイセ食品は日本の「鶏卵王」にして、世界有数の美術品コレクターとして知られた伊勢彦信氏の会社。

管財人は「イセコレクションは会社のもの」と主張し、渋る伊勢氏を説得して昨年11月、モネの「川岸のポプラ」(約40億円)など11点を約90億円で売却しました。

とここまでは金額は違えどまぁまぁある話ですよね。

しかし、その後が続かず、放置すれば資産が散逸する恐れがありました。実際、顧問弁護士を解任、海外で美術品会社を設立と伊勢氏の抵抗は続き、管財人も裁判所も伊勢氏の言動をいぶかしんだそうです。

「債務の金額が決まらず(美術品の)所有権も確定していないのに破産手続きなんてワケがわからない!」と、伊勢氏側は憤りますが、総額1000億円ともいわれた絵画や陶磁器などのイセコレクションの帰属を巡る伊勢氏と管財人の争いは、伊勢氏の”抵抗”で決着がつかず、申し立てを受けた東京地裁は「破産やむなし」の決定を出しました。

ここまで揉めるケースも珍しいですよね。😓

2月1日にイセ食品の名は消え、会社は『たまご&カンパニー株式会社』として生まれ変わりました。

栄華を極めた人生は90歳の卒寿後に一変、美術品に溺れた末路というメディアもありましたが、そういう言い方をされると美術品が悪者のように聞こえますよね。そんなことはないんですが💦

見方を変えれば、会社が傾いても1000億もの美術品があったからこそ助かったんじゃないのかと私は思いますけどね。

単純に伊勢氏の美術品への愛が強すぎて手放したくなかっただけなんじゃないでしょうか?

私はこの出来事はそう見えますが。

いずれにしろ、この出来事は美術品コレクションはちゃんと資産になる証明にもなっていると思うんです。

ま、メディアは人の不幸は大好物。だからこそ面白おかしく『美術品に溺れた末路』と書くんでしょうけど。そう書かれるとやっぱり目を引く言葉ですよね。😓

皆さんはどう思いますか?

皆さんは景気の好不況に関係なく計画的にコレクションを形成して下さいね。

それでも人生は何があるかわかりませんが…。

今日は美術品にまつわる光と影の話題でした。

それでは皆さん本日も良い1日を。