こんにちは。S&Tの上村です。昨日もたくさんのお客さまにアートを堪能して頂きました。初めての方から何度もいらっしゃっている方までたくさんいらっしゃって頂きましたが、皆さん楽しそうにしていらっしゃるのが印象的でした。本当にアートが好きなんですね。🤗

昨日ようやく何点か来月入荷する作品の詳細が決まりましたが、いや〜素晴らしい。かなり小さい作品ですが非常に良いセレクトができたと思います。自画自賛です。(笑)

さて、久々にこんな話題もありましたね。フェルナン・レジェ(Fernand Leger)の絵画が、別作品の裏から新たに見つかったそうです。

その作品は「Smoke over the Rooftops(屋根の上の煙)」(1911-12)シリーズのうちの一作品で、レジェが同年後半に描いた『パリ祭(Bastille Day)』のキャンバスの裏に隠されていたということです。

隠されていたと言うとなんだかミステリアスに聞こえますが、キャンバスの裏表に作品を描くことはよくあることです。😅

この絵を発見した修復スタジオは「この絵が隠されていたことはもちろん興味深いことですが、私たちが発見したのは、この絵が彼の人生の中で果たした役割なのです」と言っています。

その通りで、今後の調査が楽しみですね。

と言うわけで本日の1品です。S&Tに入荷する際に発見されたそんな裏にも描かれたドローイングです。

Untitled, 1985 (Palmetto Drawing Series)
Charcoal on rag paper 
22 x 28 1/2”

実際ご覧になった方はご存知の通りですが、この作品は入荷する際に裏にもう一つのドローイングが描かれていることを彼の妹が発見しました。私が見たいと頼まなければ何十年後かに前述のレジェの作品のように騒がれたことでしょう。想像するとワクワクしますよね。ロマンを感じます。🤗

裏も表もどちらのドローイングもそれをもとに描かれた作品が存在していることもわかっています。ドローイングなので残念ながらサインは入っていませんが、彼の妹が証明書を付けてくれています。もちろん出てきたのは彼のアトリエからですよ。

そんなストーリーも含めて私はこの作品は非常に気に入っています。🤗

Ching Ho Chengはキューバのハバナ生まれで、1970年代から1980年代にかけて活躍した現代アーティストでした。彼はクーパーユニオンで絵画を学び、タオイズムの教えに没頭し、チベットの芸術、ホピ、ナバホの工芸品などを参照しその折衷的な作品を探求しました。 1970年代初頭、彼はパリとアムステルダムで数年間過ごし、1976年に最初の個展を開催しました。その年にニューヨークに戻ったとき、彼は伝説的なチェルシーホテルに定住し、ホテルの他のクリエイティブな住人とのつながりを築きました。わずか42歳で亡くなってしまったのは非常に残念なアーティストの一人です。

彼は生前『私にとって絵画はとてもスピリチュアルなものです。 それは私がする最も精神的なことです。』と言っていました。

もちろんお問い合わせはS&Tまで。

それでは皆さん本日も良い1日を。