こんにちはS&Tの上村です。いよいよ明日から二日間『辺藝』が開催されます。今日はその展示をしてきますが、バタバタで大変です。😅

昨日もキャプション作ったりしていましたが、変更やら何やらでまだ終わっていません。間に合うのか?

私はさほど荷物がないとタカをくくっていたら思ったより荷物が多かった。現在も車の運転ができないので乗せていってくれる人に申し訳ない感じになっちゃってます。💦

その分皆さんに楽しんでもらえる展示になるよう頑張ってきますね。

さて、皆さんは以前ブログでも書いたこの事件覚えていますか?

デンマークを拠点に活動するコンセプチュアル・アーティスト、イェンス・ハーニングが、クンステン美術館から委託された作品の代わりに空の額縁2枚を納品しました。

どんな作品かというと、ハーニングが2007年に制作した、フレーム内のキャンバスにクローネ紙幣を貼り付けた『デンマークの平均年収』と、同じく2011年に制作した、ユーロ紙幣を用いてオーストラリアの平均収入に言及した同様の作品の再現で、ハーニングはこれら2作品の制作に必要な約53万2000クローネ(約1100万円)を美術館から預かっていました。

ところが、納品されたものは、予定していた作品ではなく『Take the Money and Run(金を持ち逃げ)』と題された空の額縁2枚が入っていました。

笑っちゃいますよね。

クンステン美術館は最終的にこの空の額縁を展示しましたが、ハーニングにアーティスト報酬(4万クローネ=約85万円)を差し引いた預け金の返金を要求していました。

『Take the Money and Run(金を持ち逃げ)』のクンステン美術館での展示風景

ところが、返済期限をすぎても返金はありませんでした。

それでこの度コペンハーゲンの裁判所から、美術館が提供した現金を返金するよう命じられたというわけです。

当の作者は返金する意思はなくこう述べています。

『「Take the Money and Run(金を持ち逃げ)」は、私が美術館から融資を受けた事実についての物語です。これは盗難ではありません。契約違反は事実ですが、それも仕事の一部です。私と同じくらい悲惨な労働環境にある人たち、つまり、もし苛酷な仕事に就いていて、まともな給料も支払われないのに、むしろ雇用主から通勤のための金を要求されているのなら、せめてありったけのものを掴んで立ち向かおう』と。

果たして返金されることやら。皆さんはこの事件どう思いますか?

『辺藝』はそんなトラブルとは無縁でアーティスト達や協賛の方達の支援で成り立っています。おそらく世界で一番お金のかかっていないアートイベントだと思います。

しかし、その内容は素晴らしいものなんですよ。

ぜひご自分の目で確かめてみて下さいね。

『辺藝』はいよいよ明日から。

【期間】2023年9月23日(土)〜24日(日)
【時間10:00 〜 18:00
【場所】(株)FCS 山形県米沢市金池5−1−27

お時間許す限り楽しんでくださいね。お待ちしております。

それでは皆さん本日も良い1日を。