こんにちは。S&Tの上村です。いよいよ作品紹介も大詰めになってきました。⑨でご紹介した眞坂 麗さんの作品です。結局一つに決められず3点の出品になります。(笑)
壊れた意味を問うこと。どうしてそれがもたらされたのか なんのためにそれを背負ったのか。わたしがそれの発現と対峙したとき、破壊と再構築どちらをおのれの正面に据えるのか、まずその意識を試されました。それから、嘆きだけでは誰を救うこともないことをありありと突きつけられたのです。過去を見つめるのでなく、いま通り過ぎる幸運を見つけつづけられれば、幸福に転じさせることができる。壊れてばらばらになったかけらを繋げば、より美しいかたちに組みなおすことができる。その気づきを、細胞が治癒していくイメージと重ねて制作しました。ー眞坂 麗
詳細は省きますが、闘病中の彼女は今のこのコロナ禍においての状況で皆さんにお伝えしたいことが誰よりもあるようです。何度も言いますが、彼女の作品ははかなく繊細で美しいです。そんな中にも力強さも感じられる今回の作品。作品の中にいろいろなメッセージを読み取っていただければと思います。