こんにちは。S&Tの上村です。私のお客様のコレクターさんからの依頼で今回初めて取り扱いましたYeo Kaaのご紹介です。S&Tではお取り扱いの珍しいタイプの作家ですが、見ているうちに彼女の世界に引き込まれていく不思議な作品です。私の好みだけで作品をセレクトしていたなら、こういうタイプの作品とは無縁だったことだと思います。私の『作品を見る幅』も広がりました。これもお客様のご紹介のおかげだと感謝しております。お客様と私、そして作家さんとの距離が近いのもS&Tの良さだと自負しています。\(^o^)/

Yeo Kaa(イエオ・カー)は1989年、フィリピン生まれの作家です。
the College of the Holy Spirit Manilaで広告を学び、2010年にSanto Tomas大学のオンザスポット絵画コンペティションおよびメトロバンクアートアンドデザインエクセレンスの特別賞を受賞しました。またシンガポール、フィリピン、インドネシア、ドイツで8つの個展を開催しています。 2017年には、インドネシアのジョグジャカルタにあるSarang Art SpaceとフィンランドのHaukijärviにあるArteles Creative Centerでアーティストインレジデンスを務め、最近ベルリンでのレジデンスを終了しました。

彼女の作品は色と苦しみが完璧に2分されていて、虚偽の現実の状態で立ち往生しているパッと見キャンディーカラーのキャラクターを描いています。

その画面は、子供の本からのアニメーションや架空の人物を思い起こさせます。それは夢と想像力の中にのみ存在するファンタジーの世界です。そんな見かけに騙されてはいけません。これらの要素は罪悪感と大胆なイメージを巧妙に偽装しています(犯罪現場を連想させるタブロー、斬首された体、あるいは殺人を犯している狂気の人など。)対照的とも思える挑発的な組み合わせは、矛盾に満ちた世界、人間の性質のより暗い傾向が誤解を招く見かけによって覆い隠されていて、快適なベニアの下に潜んでいる世界をよく表しています。

お客様のご厚意により今回写真を掲載して良いと許可をいただきました。今回入荷した作品をご覧下さい。

Poser Fuck 2018
Acrylic on canvas

簡単な説明を読むとより彼女の作品の面白さがわかるかと思います。

今後、要注目の作家です。