こんにちは。S&Tの上村です。昨日Editionのオークションがあり、S&Tでもお馴染みのトーマス・ルフやベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻の作品が次々と高値を更新していました。\(^o^)/

その辺は当然の結果ですが、私が注目していたのがRobert Longo(ロバート・ロンゴ)。こちらもずっと人気が高くどのくらいの価格になるのかを注目してました。やはりロンゴと言えば “Men in the Cities” のシリーズ。私もいつもカッコいいなぁと思って見ていますが、もちろん根強い人気で市場にはあまり出てきません。たまに出てきてもやはり高額。^^;

今回も予想落札価格をはるかに超える1千万円近くの値段がついていました。オリジナルではなくエディションが全部で68枚ある版画ですよ!!!!!

ロバート・ロンゴは以前にもブログでご紹介しましたが、この辺でもう一度ご紹介したいと思います。

【ロバート・ロンゴ】

1953年 アメリカ ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン出身。

1976年 バッファローのホールウォールズで初の個展開催。

1979年 ヨーロッパ各地でパフォーマンスを行う。

1981年 ニューヨークメトロ・ピクチャーズで個展開催。

1982年 ドクメンタ7に出品(ドクメンタ8にも出品)

1985年 オランダアムステルダム市立美術館で個展開催。

1986年 東京のスパイラルホールにて「ロンゴ・イン・トウキョー」開催。

    「メン・イン・ザ・シティーズ」シリーズがアメリカ国内3カ所を巡回する。

1989年   ロサンゼルス郡立美術館で大規模な回顧展「ロバート・ロンゴ」

     が開催され、90年にかけてシカゴ現代美術館、コネティカット州

     ハートフォードのウォドゥズ・アスニアムを巡回する。

1995年 映画『JM』で初監督に挑戦する。

大学卒業後、彼はアートで食べられなかったので、アルバイトでマンハッタンのタクシー・ドライバーをしていたそうです。ビッグになる前は誰でも苦労しているのですね。そのころに大都会の人間たちを日々観察し、生まれた作品が彼の代表作「メン・イン・ザ・シティーズ」シリーズです。

不自然に体がねじれた洋服姿の人物。ネクタイやスカートが風に舞う、モノクロの格好いい作品で、かなり精密に描かれています。パッと見、写真と見間違うほどです!

彼の作品は「へたうま」なアートが主流だった80年代のアート界に衝撃を与えました。

この一連の作品はプロジェクターで写真を写し、木炭グラファイトで描いています。また、それをもとにした版画も多数制作しています。

彼の作品は基本的にモノクロの作品が多いですね。そして、すべて有無を言わさない格好良さがあります。「つべこべ言わず、見ろ!」と言われているようですね。^ – ^

映画『JM』はキアヌ・リーブスさん、ビートたけしさんも出演しています。

そんな中々手に入らないロバート・ロンゴの作品ですが、実はS&Tにも1点あるんです。ただし「メン・イン・ザ・シティーズ」ではありません。

ご興味ある方はご連絡くださいね。\(^o^)/