こんにちは。S&Tの上村です。ようやく到着した作品の検品が終わりました。想像以上に素晴らしい作品でたくさんの人に見て頂きたいと思います。
Iris Huttegerという作家ですが、1964年オーストリア生まれで、現在はスイス在住です。作品の一例がこちら。
パッと見きれいな写真ですよね。しかし、よーく見るとモノクロの写真に刺繍がしてあるんです。風景写真をアナログで撮影しそれを拡大して様々な色の糸をミシンで縫い合わせて画面が作られています。そうすることで実際の風景を「本当の架空の画像」に変換しています。
一見植物が生えているような色は全て糸が縫い付けられているんですね。これが本当に美しいんです。
彼女はこう言っています。『私の意味する風景は自然を意味してはいません。それは精神的な空間、経験、想像力なんです。』と。また、彼女は自分のことを写真家だとは思っておらず、むしろ彫刻だと考えているようです。なぜか納得してしまいます。
実際に実物を目の当たりにするとこの意味がよ〜〜〜〜くわかります。
一枚の平面なのに写真のような、絵画のような、そして彫刻のような不思議な作品です。こんな作品は他にはありません。
本当に素晴らしい作品です。ぜひご覧下さい!