こんにちは。S&Tの上村です。本日火曜日と明日水曜日は湯浅克俊展はお休みとなりますのでお間違えのないように。ご予定していた方は木曜日以降にいらっしゃって下さいね。

さて、こちらのニュースは皆さんご存知ですか?

4月9日のイースターサンデーの夜、テイラス・ドームと呼ばれる大きな彫刻作品の中から出られなくなった男が消防隊に救出されたのち、逮捕されました。(笑)

前代未聞の珍事件現場となったのがこちらの作品。

テイラス・ドーム / Ball Nogues Studio
2012年

この作品は約1000個にもなるハンドメイドのステンレス球体を円錐形に積み重ねたものです。事件を起こした26歳の男は頂上付近の隙間から中に落ち、そのまま閉じ込められたんだそうです。😅

自身の通報で救出されたと言いますが…。アホですね。

ただし、笑ってもいられません。男性は円錐形の彫刻から落ちる前に球体のいくつかを壊している上に、救出の際に球体の1つが取り外されました。

幅広い人に愛されているパブリックアートを破壊してしまったんですね。

もちろん男性は救出後に逮捕されました。

当然の報いです。

何かテンションが上がってしまったのか悪ふざけのつもりだったのか結果的に彼にとっては高い代償となってしまった事件でした。

似たような事件は過去にもありますが、ちょっと思ったのは日本でこういうことが起こった場合逮捕はされるんですかね?

なんだか逮捕はされないような気がします。

それは国によってアートに対してのリスペクトが違うからなのか?

ちょっと考えちゃいました。

皆さんはこの事件どう思いますか?

それでは本日の1品です。

リチャード・ロング「瀬戸内海の流木の円」

リチャード・ロングは1945年イギリス・ブリストル生まれのランド・アートを代表するアーティストのひとりです。初期には、自然を歩いた自身の痕跡を記録した写真作品を発表。その後はランド・アートをはじめ、インスタレーションやペインティングなど表現の幅を広げつつ、一貫して自然と人間の関係性をテーマに制作を行っています。

今回ご紹介しているのは香川県・直島のベネッセハウス ミュージアムに恒久設置されている作品。ご覧になったことがある方も多いのでは?

まだご覧になっていない方はぜひ直島まで足を運んで見てきて下さいね。

実はS&Tにも彼のエッチングの作品が1点入荷しております。

ご興味ある方は遠慮なくご連絡下さいね。

それでは皆さん本日も良い1日を。