こんにちは。S&Tの上村です。昨日新しい作品の額装で額縁屋さんとあれやこれやと作品を前にしながら意見を出し合って決めてきました。お披露目は出来上がり次第になりますのでもうしばらくお待ちくださいね。

時々額装の大切さについては触れてきましたが、昨日も実際の作品と額のサンプルを合わせながら額縁屋さんとあーでもないこーでもないと話していると、改めて額縁の大切さを感じました。

昨日の作品は縁のない作品で紙が綺麗に切ってあるのではなく、ギザギザに紙が漉かれたままの状態に描かれた作品だったのですが、その縁がとても美しい!

その美しさをお見せするには浮かしの額装がベストだろうとなったのですが、ここで問題が!!!!

浮かしにするには作品を裏張りしなくてはならない!しかし、それでは作品を傷めてしまうと同時に、サインもエディションも全て消えてしまう。また、作品の価値自体も下げてしまうのでとりあえずベストだと思われる浮かしはなしに。ということで3人で頭を突き合わせること小一時間。(⌒-⌒; )

かかりすぎだろうと思うかもしれませんが、膨大な額と作品を合わせながら考えるとこのくらいでは早い方かもしれません。

結局は作品より大きめの額にマットを広くとった額装で落ち着きました。(作品の端の方はマットで隠れてしまいますが・・・)

それぞれの好みもセンスもあるので額装と一言でかたずけるには千差万別です。何より作品を生かすも殺すも額次第となってきます。そして、何より作品の邪魔はしてはならないので本当に難しいです。

また、額には保存の役割もあるので、もしお手持ちに額に入れていない作品をお持ちの方はできれば額装することをオススメします。シートのまま保存するよりずっと良い保存状態を保てますよ。

また、絵を購入するときに大抵は額縁に入っていると思いますが、『この額あっていないなぁ。』と思うことってありませんか?その時は思い切って売っているところに『シートで買いたい!』と言ってみて下さい。みなさん意外とご存知ないですが、実は絵ってシートでも買えるんですよ。当然作家が選んでつけている額や作家自身が作った額もあるので一概には言えないのですが、その辺は聞いてみて下さい。もちろん額縁代は値引きさせて下さいね。そして、ご自分で額縁を選んでつければいいんです。可能なら売っているところに自分の意向を伝えて付け替えてもらえばいいんですよ。

意外と重要な額縁ですが、アンティークのものなどは額縁自体に価値があるものもあるので面白いですよ。作品鑑賞ばかりではなく一度、額縁屋さんなんかも覗いてみることをオススメします。