こんにちは。S&Tの上村です。昨日も朝からたくさんのお客様にGary Simmons、Marcus Harvey、Ugo Rondinoneなどなどの作品を堪能して頂きました。

私も休みなしでの対応でちょっと疲れましたが非常にテンションの上がる1日でした。頑張った甲斐もありお客様も非常に喜んでいらっしゃいました。🤗

今月いっぱいはGary Simmonsの抽選のエントリーを受付中ですので皆さんスケジュールを確認して実物を見に足を運んで下さい。

昨日のお客様も何を一番驚いていたかというとブログなどで画像を見ているのと実物の違いに驚いていましたよ。もちろんいい意味で。

ま、私がいつも言っていることですが。(笑)

だから実際の作品をご自分の目で見てからどうするか判断してほしいと思います。私も頑張りますので遠慮なくご連絡下さいね。ぜひ見てほしい!!!

さて、今月香港故宮文化博物館がオープンしましたね。完成までに要した時間はわずか5年でこれはM+ミュージアムなどの半分の時間で完成していることになるんですね。

収蔵品の中には、少なくとも現代の基準では政治色の濃いものは見当たらないと言いますが、どんどん香港の中国化が加速しているような気がします。そして、現代アートシーンではどんどん香港の魅力が失われているように感じます。(あくまで私見です。)

確かにすごい歴史的なものの展示がされている博物館だとは思いますが、やはりどうしても言論の自由がない感は否めません。だって、M +なんて皆さんご存知の通りでオープン当初から予想通りの作品のセレクトでしたもんね。今年に入ってからも、1989年の民主化デモ運動の虐殺事件を暗にほのめかした作品「New Beijing」がM+ミュージアムの展示から除外されています。もちろん、ミュージアム側は「作品の状態と保存の必要性」に伴う通常の展示交換の一環だと述べていますが。

これで自由だと言われてもね。😅

一時期の現代アートのアジアの拠点になりつつあった香港はもう今は見る影もありませんね。今後どうなっていくんでしょうか?

ただ、日本にとっては現代アートでアジアの中心になっていくチャンスではあるのですがそれも厳しいですかね。色んな意味で。😓

S&Tではそんな状況もいつも心配しながらものすごく小ちゃく頑張っています。(笑)

というわけで本日の1品です。

Untitled (No. 541), 2022
C Print
40 × 40 cm
Edition of 10

なんかこの写真今の世にぴったりじゃないですか?

Hellen van Meeneは1972年オランダ生まれのアーティストです。

彼女の写真は、17世紀のオランダ絵画のような、宝石のように精巧なディテールと、光に照らされた輝きをもっています。被写体をオブジェのように扱い、丁寧に着せ替えやポージングを施し、そこに偶然性を介入させます。

彼女はこう語っています。「本質的には、自分の振り付けや演出に関係なく、すでにそこにあるイメージに対してオープンであることです」と。