おはようございます。S&Tの上村です。
昨日額縁屋さんに新しい作品とりに行きましたが、残念ながら手直しありで
納入できませんでした。お披露目はしばし延期です。
もうしばらく楽しみにお待ちくださいね。
また、今月23日のアートショップに向けても新しい作品がまもなく入ってきます。
こちらもお楽しみに。\(^o^)/
さて、こちらもシリーズ4回目になりました。
昔々のお話です。まだ私が東京のとあるギャラリーで働いていた頃、
当時日本で初だったと思いますが、ガラスのオブジェ作家の作品の展示会を
したときのことです。当然日本では無名でしたが、アメリカではそこそこ活躍しているという
その作家ですが、私は値段を聞いてビックリしました。
安くても一つ100万円くらいでしたよ!びっくりするでしょう。
作家も来日し、一緒に日本のガラス工房を借りてパフォーマンスもしましたが、
特徴的なのは片眼に眼帯をして、髪の毛はボサボサのその作家はまるで海賊でした。笑
1ヶ月くらいの展示だったと思います。
ガラスという性質上、見に来るお客様はたくさんいらっしゃるものの
お買い上げになるお客様は中々いらっしゃらなかったですね。
そんな中、当時の上司のブ◯◯アンがどんなツテをたどったのかわかりませんが、
京都の方が1200万円分のその作品をお買い上げになったと言うのです。
思わず『スゴっ!』と声をあげていました。
そして、私も一緒に納品に行く事になったのです。
当時は、もう楽しみで仕方なかったですね。
作品は先に送って、開封やら設置やらをするわけですが、行きの新幹線の中で
買った人はどういう人なのかをブ◯◯アンに聞くと、とある神社の宮司さんだというのです。
真っ先に思い浮かべたのは『坊主丸儲け』という言葉でした。笑
到着すると、神社は思ったよりも大きくはなかったです。
宮司さんが一通り神社を案内してくれましたが、その神社は縁切り神社でした。
境内には様々なものがあり、入口と出口の大きさの違う穴のあいた岩?のようなものを
一方から入ると綺麗に縁が断ち切れ、逆だと良い縁に恵まれるという事でした。
ブ◯◯アンに「かみちゃん入ってみれば」と促されましたが、遠慮しときました。
私が驚いたのは、神社ではよく見かける絵馬をかけるコーナーを見たときのことです。
そのコーナーは普通の神社の何倍も膨れ上がり、もう絵馬はどこにかけるの?というくらい
たくさんの絵馬がかかっていました。
何気なくその内容を見た時にゾッとしました。
その絵馬には『ひろし!私を捨てるなんて許せない。絶対呪ってやる!』や
『私の5年間を返せ!お前なんか死んでしまえ!』など恨みつらみの言葉が書いてありました。
😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱
その無数の絵馬にそういう言葉が書いてあったのです!!!!!
夏でしたが、かなり背筋が寒くなりましたね。
早々に退散して、いざ設置ということで設置場所に行ってさらに驚きました。
こじんまりした茶室のような部屋に通されましたが、それがなんとただの茶室では
ありませんでした。畳のあるはずの場所に畳はなく、全てガラス張りになっていました。
そして、枯山水の庭のように砂利が綺麗に敷き詰められていました。
そこに、そのガラスのオブジェを配置して欲しいというのです。
もちろんその部屋、もともとあった訳ではなくて、その作品を購入と同時に1000万円をかけて
改装したそうです!
人の恨みつらみは良い商売になるのだなぁとしみじみ思った出来事でした。
同時に『坊主丸儲け』も本当のことなのだと実感しましたね。笑
でも、私がやりたいかと言われるとそれは仕事にできないなと思います。
だって、その絵馬の事を思い出すと今でも背筋が寒くなります。
本物の恨みの念が込められているからでしょうね。😱
遅い怪談みたいになってしまいました。笑
それでは今日も良い1日を。