こんにちは、S&Tの上村です。昨日から開催中の『Pritnts』。一番目のお客様が午前中からやってきましたが、最初から最後まで大興奮しっぱなし。

当然ですが、何度も何度も気になる作品を見ていましたよ。(笑)

血圧がかなり上がっていた様子でしたので帰ってからが心配ですね。無事ですかね?😅

しかし、その気持ちはよくわかります。気になる方はぜひご予約してからいらっしゃって下さいね。😆

本日も何名かいらっしゃいますが、その様子を想像しただけで私はワクワクしちゃいます。(笑)

何がすごいって、来たらわかりますよ。たくさんの皆さんのご来店お待ちしております。

さて、2月もまもなく終わりですが今年もこれからイベントてんこ盛り。3月1日から始まる「ARTISTS’ FAIR KYOTO (アーティスツ フェア キョウト)」はちょっと行ってみたいなと思っていますが、会期が短すぎて今年も行けないかな。😓

何が気になっているかというと、このフェアはアーティスト主導のアートフェアなんですね。次世代のアーティストが世に羽ばたくきっかけづくりとして、また来場者とアーティストとのコミュニケーションを生み出す場として既存の枠組みを超えた取り組みなんですね。

『どこかで聞いたような?』と思っている方は間違いありません。ご存知の通り一昨年から始まった『辺藝』も同じよう取り組みなんですよね。😅

パクったわけではありませんが、たまたま同じようなことを考え同じような取り組みをしているところがあったということです。最近こういうイベントも徐々に増えてきて良いことだなと思っています。

場所は京都と山形とだいぶ違いますが、『辺藝』はもっとローカルなイベントでそれぞれの差異を楽しんでもらえればなと思っています。

「ARTISTS’ FAIR KYOTO (アーティスツ フェア キョウト)2024」面白そうですよね。行ける方は行ったほうが良いと思います。しつこいようですが会期もう少し長かったらなぁ。😅

https://artists-fair.kyoto

今年は『辺藝』もビエンナーレなので第2回の本番を迎えますが、こちらは9月1日から開催予定です。今年は高畠町が会場の予定で現在調整中ですのでお楽しみに。

それまでも色々なイベント計画中ですのでこまめにチェックして下さいね。

というわけで本日の1品です。

Large Black Hat Ada, 2013 / Alex Katz
3-color silkscreen on Saunders Waterford fine art paper
157.5 × 147.3 cm
Edition of 25

何度かブログでもご紹介したアレックス・カッツの作品から。ご存知の通りカッツは身近な人物をよく描きますが、突出して登場するのが妻のエイダ。エイダの肖像は200点以上に上ります。

カッツは妻について『身のこなしが完璧だ。それに唇がふっくらして、鼻が低めで、目がパッチリしていて、典型的なアメリカ美人だよね。ヨーロッパ美女ともいえる』と描写しています。

また、パブロ・ピカソのミューズのドラ・マールと比較しこうも語っています。『瞳はドラのほうがきれいだったかもしれないけど、エイダのほうが首や肩がきれいで、体つきがはるかに美しいんだ。』と。

う〜ん。愛ですね。いい話です。

アレックス・カッツは1927年ニューヨーク・ブルックリン生まれのアーティストです。ニューヨークのクーパーユニオン大学、メイン州のスカウヒーガン美術学校で絵画を学びます。家族や友人など、身近な人々をモデルとした平面的な肖像画や風景画で知られ、作品はシンプルな色合いと画面全体を使った大胆な構図が特徴です。絵具の乾きを待たずに塗り重ねるウェット・イン・ウェットの手法などを用い、肖像画と風景画のどちらにおいても写真ではなく実際のスケッチをもとに描きます。50年代に隆盛した抽象表現主義とポップ・アート、大衆文化や街のビルボードなどに影響を受けつつ、現在まで独自の具象表現を貫いています。絵画のほか、薄いアルミ板や木板に肖像を描いて切り抜くカットアウト彫刻や舞台美術なども手がけています。

彼は1951年以降、250以上の個展と約500のグループ展に出展してきました。しかし、現代アートの主流にいる巨匠たち(たとえばジャスパー・ジョーンズやロバート・ラウシェンバーグなど)の知名度には遠く及びません。

2022年にはグッゲンハイム美術館で大規模な回顧展が開催されています。その時のディレクターはこう述べています。

『私たちは、うちの美術館の所蔵作品の中に彼の作品が一点もないことに気づいたんだ。私たちが知る限り、彼はグッゲンハイムでは一度も作品を展示したことがない。なんてことだ、これは完全な見落としだ、と思ったよ』と。

彼の代理人のアートディーラーは彼のことをこう述べています。

『彼はちょっと変わった極楽鳥のような存在だ。ダンスを完璧に踊ろうとし、または、巣作りを極めようとしている。アートを作ることは彼のDNAに刻み込まれている。それが彼の人生の課題なんだ。ある意味ではごく小さな課題だが、今の時代においては、かつてないほど貴重な価値をもつんだ』

今年97歳のカッツは「常に誰も行ったことのない場所を目指している」と語っています。すごいですね。

実は今回の『Prints』には2点ほどカッツの作品を展示しています。

日本でも人気がありご存知の方も多いと思いますが、私は彼に興味を持ったのは最近なんですよね。😅

実物を見ると実に良いです。見たことない方はぜひ足を運んで下さい。

山形のこんなところにと皆さんの驚く顔が早く見たいですね。(笑)

それでは皆さん本日も良い1日を。