こんにちは。S&Tの上村です。ミナミハラアートウォークの作業をしていて、担当の方とメールにてやりとりをしていたのですが、色々大変そうです。😅

頑張ってくれているのできっと良いものができることでしょう。私も恥ずかしくないように展示頑張りたいと思います。S&Tでは現代アートを担当します!

ミナミハラアートウォークは8月21日(土)から開催です。

https://www.minamihara-artwalk.com

さて、7月16日から『巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界- 』が、東京・大手町三井ホールで開催されていますが、内容はさておき、ここで使われている技術が美術館の展示の未来を予見しているかもしれません。

アルステクネ社が開発した独自のDTIP(超高品位3次元質感記録処理技術)により、さまざまな角度から数種の光を当てて得た内側の構造や反射の情報から成る3次元データを2次元に再構築。浮世絵の摺りによる微細な凹凸や和紙の繊維の質感、金屏風と金襖絵の金箔・切箔・金砂子などの素材の違いまでも立体的に復元したんだそうです。😲

それに加え20億画素という超高解像度によって一見しただけではわかりにくい、細かな紋様や人物の表情が明らかになっています。

拡大されたことで、よりいっそう光る彼らの超絶技巧と、粗の一切ない作品へのこだわりが浮き彫りになったんだそうですよ。

ここまで丸裸にされるとは作者も思ってなかったでしょうけど、こんな細部までしっかり映し出されるとは。技術の進歩はすごい。

そもそも美術館や博物館は文化財の保存と文化財を市民に公開することによる教育という相反する二つのミッションをもっていますが、この技術を導入すればそんな矛盾も解決されそうです。

現物は暗室で保管しつつも、作品をモニターで展示ができます。しかも高解像度なので実物かあるいはそれ以上に細部まで見ることができるんですもんね。もちろんそれも作品の質感までわかるような高度なデジタルリマスター技術があってこそですけど。

この技術で美術館の展示が変わってくるかもしれませんね。

それでもやはりアートは実物を見ないとわからないと私は思います。なぜって技術的な面だけでなくその作品のもつオーラのようなものを感じれるのはやはり実物を見た時だけでしょうから。

将来、貴重なアート作品を誰でも手軽に見られるけど、実物を見れるのは一部の限られた人だけになんてことになるのかもしれませんね。😅