こんにちはS&Tの上村です。昨日も在廊していましたが、平日ということもありヒマを持て余していました。(笑)

おかげでちょっと前から気になっていた作品の真贋をたっぷりと調べることができました。

S&Tでは比較的新しいアーティストの作品が多いのであまり偽物のことなど考えなくて良いのですが、ちょっと古い作品などたまに怪しいものの案内が届きます。仕入れようかどうしようかというときにはかなり慎重に調べます。もちろん本人に確認する場合もありますし、代表のギャラリーに聞くこともあります。あらゆる手段で確認します。

なぜって、もちろんお客様に偽物をお渡しするわけにはいかないので慎重に調査するんですよね。当たり前のことですが意外とそんな話はしたことなかったですよね。

信頼関係が全てのこのお仕事。やっぱり信頼してもらうにはそれ相応のことはしてるんですよ。そうは見えないと思いますが。(笑)

さて、せっかくなので『本とアート』展に出品しているもののご紹介。

2012年の作品になりますが、だいぶ前にS&Tへやってきてお蔵入りになっていた作品です。

なぜか?

私はかなり気に入って仕入れたものなんですが、画集の中にエディション版が縫い付けられてあるもの。この作品、切って額装すると何だか価値がなくなるような気がするし、かといってそのままだとどう展示して良いかわかりません。

そして、何よりもサインとエディションが本の後ろにあって、作品に直接サインはされていないんですよね。なのでやはり切っちゃうわけにはいきません。

なんとなくわかりますかね。😅

そんな作品ですからちょっと扱いが難しく今回に至るわけです。

ただ、これが今回のテーマにはドンピシャ。今回のテーマ『本とアート』でなければ決して出なかったことでしょう。

ということで実は今回初お披露目の作品なんですよね。

Ruud van Empelの作品ですが、限定199のものなんですね。これなんでこんな中途半端な数なのかは初めから謎です。😅

今回の企画展にあたり価格を調べていましたが、市場にはもう出ていません。そして、版元でももう販売していないのでかなり貴重な作品となります。

ということはこれがなくなるともう2度と入手できないわけです。オークションにでも出ない限りは。😓

SUNDAY CHAPTER / Ruud van Empel
ed.199
サイン入り

中身は『本とアート』展でご覧下さいね。

今回展示して、バラさずに額装する方法を思いついちゃいました。ご購入者にはそんな額を提案したいなと勝手に思っています。😄

Ruud van Empelは1958年、オランダ生まれのアーティストです。彼の作品はデジタルコラージュによって作られています。写真に写っている人物や植物などは実在するものではなくすべて彼が創造した人物や植物です。何百というパーツを組み合わせていって、彼自身が表現したい世界を絵を描くかの如く作り上げていきます。ユニークな彼の作品は2020年にはゴッホシリーズなど発表したのは記憶に新しいところです。

彼の作品には常に魅力的なものと同時に不穏なものを感じさせる雰囲気が漂っています。落ち着かない気分になりますが、作品から目を離せなくなります。

ご興味ある方はぜひ足を運んで下さいね。

それでは皆さん本日も良いI日を。