こんにちはS&Tの上村です。いや〜昨日も日中は暑かったですね。私も25日からのセールの準備をしていて汗だくでした😅

それでも週末は雪の予報だし、一体地球はどうなっちゃってるんですかね?

アップダウン激しすぎです。

2023年は地球の観測史上最も暑い夏だったんだそうですね。グテーレス国連事務総長は『地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た』と言っています。

そりゃ暑いはずだ💦

気候変動が目の前に迫ってきているのを実感する年でしたね。来年はさらに暑くなると予想されていますが、黙って手をこまねいているわけではないのは皆さんもご承知の通り。

各業界でさまざまな気候変動対策が実施されていますが、アート界も例外ではありません。

今注目を集めているのが、世界的な動きに広がりつつあるGallery Climate Coalition(ギャラリー気候連合・以下GCC)という組織。

皆さんご存知ですか?

これは2020年にロンドンを拠点にギャラリストやアート関係者を中心に設立されました。

GCCはアート界の対応策やガイドラインを打ち出している非営利組織です。2030年までにビジュアルアート部門の温室効果ガス排出量を50%削減することと、ゴミをできるだけゼロにする『ニア・ゼロウェイスト』の促進を主な目標に掲げ、持続可能なアート産業のシステムをつくることをビジョンに据えています。

2023年10月時点において、42カ国1,000を超えるギャラリーや美術館、アートフェア、オークションハウス、インスティチューション、コレクター、アーティストなどがメンバー登録していて広がりを見せています。

ただあまりにも大きな問題で漠然としているのでなにから手をつけていいかわからないですよね。

GCCの活動がこれほど広がりを見せている理由の一つに自分たちの産業がどのぐらい温室効果ガスを排出しているのか把握してから、ターゲットの分野を定めていくというわかりやすい手順をとっているということが挙げられます。

その一つが輸送、移動、施設の消費エネルギーに焦点を当てた独自のカーボン・カルキュレーターです。組織の一年間の活動に沿って、入力していくと炭素排出量が測定され、自分たちのどの活動が多くの排出量をしめているかが明確にグラフで示されます。

https://galleryclimatecoalition.org/carbon-calculator/

確かにS&Tで考えてみてもパッキングにかかるゴミがもの凄いですもんね。もちろん輸送時の炭素排出量も😅

それを一目でわかりやすいようにしてくれれば対策もやる気が出るというもの。

それに加えてGCCの良いところは環境負荷を減らす輸送のアイデアをわかりやすく提案してくれているので、その辺も支持されている理由なんでしょうね。

できるだけ長く使えて使用後はリサイクル可能な梱包材のリスト、業者のリンク紹介、梱包材の取り扱い注意点や開梱時に再利用を指示するタグの書き方などかなり具体的です。

何かやってみようという気になりますよね。

アートには社会的な変化を促す大きな可能性があります。だからこそアート界は率先してこれに取り組んでいくべきですね。

勤労感謝の日の本日は、芸術作品を眺めながらそんなことを考えてみるのも良いかもしれませんね。

それでは皆さん本日も良い1日を。