こんにちは。S&Tの上村です。お盆は皆さんいかがお過ごしですか?私はお墓参りだけちょっと行ってきてあとは仕事しています。(⌒-⌒; )
仕事柄、海外とのやり取りが多いのですが私と気の合う海外の某ギャラリーのCEOもいつ休んでいるのだろうと思うほどいつ連絡とってもレスポンスが早いです。ネットの普及は世界中いつどこにいても連絡を取りやすくしてしまいましたね。それが良いことなのか悪いことなのか。単純には言えませんが。たまにサボりたくて居留守を使おうかと思っちゃいますが、それができない時代になっちゃいました。💦『居留守』なんて言葉はもはや死語です。そう言えばこの前テレビかなんかで『「死語」が死語です。』って言っているのを聞いて思わず笑っちゃいました。(笑)
さて話は変わりますが、昨日お客様が作品を取りにウチにいらっしゃった時に、そういえば見せていなかったなと思いIris Huttegerの作品をお見せしました。
その美しさにうっとりと眺めていらっしゃったのが非常に印象的で、お見せした私も非常に嬉しかったです。帰り際に『またヤバいものを見せてくれちゃいましたね。』と言ってお帰りになりました。(笑)
この仕事をしていてよかったなと思う瞬間です。
S&Tではどうしても日本では知られていない作家の作品の方が多いので、皆さん手探りで作品をご覧になることが多いようです。思ったような反応が返ってこないこともしばしば。しかし、じっくりと作品をご覧いただいてその良さが伝えられた時の喜びはひとしおです。そして、デンツラーのように後々入手が困難になってきて買っておいてよかったと喜ばれれば一層嬉しいですよね。やめられません。
皆さんにS&Tで買って良かったと思われるように今後も常にアンテナを広げて良い作家をご紹介していきたいと思います。
というわけで本日の1品です。もちろんお問い合わせはS&Tまで。
【Iris Hutteger】1964年オーストリア生まれ、現在スイス在住。
パッと見きれいな写真ですよね。しかし、よーく見るとモノクロの写真に刺繍がしてあるんです。風景写真をアナログで撮影しそれを拡大して様々な色の糸をミシンで縫い合わせて画面が作られています。そうすることで実際の風景を「本当の架空の画像」に変換しています。一見植物が生えているような色は全て糸が縫い付けられているんですね。これが本当に美しいんです。彼女はこう言っています。『私の意味する風景は自然を意味してはいません。それは精神的な空間、経験、想像力なんです。』と。また、彼女は自分のことを写真家だとは思っておらず、むしろ彫刻だと考えているようです。なぜか納得してしまいます。実際に実物を目の当たりにするとこの意味がよ~~~~くわかります。一枚の平面なのに写真のような、絵画のような、そして彫刻のような不思議な作品です。こんな作品は他にはありません。オススメです!