こんにちは、S&Tの上村です。昨日は一昨日とは打って変わってのんびり。せっかくいらっしゃったお客様も呼び出しが来てすぐに帰っちゃいました。😅

暇なので事務処理しながらの〜んびりとネットの情報をチラ見。すると驚きの悲報が。😢

私が大好きな山形のパン屋さんが5月19日で閉店しちゃうというのを見つけ、すぐに嫁に連絡したら嫁もかなりショックを受けていました。😭

パン屋さんが習いたいパン屋なんだよとたくさんの人に勝手に宣伝していたくらい大好きだったのですが残念です。

また一つ私のお気に入りがなくなっちゃいました。閉店までは今までよりもっと通えればいいなと思ったのですが、私は今車が運転できないということに気がつきまたまたショック。これも運命かと諦めています。

いいお店ほど、どんどん無くなっているような気がするのは気のせいでしょうか?

どうでもいい店は長続きしているのに…。

なんだか日本のアート事情と似ているなぁと思った昨日の午後の出来事でした。

日本は良いものは長続きしないそんな国にいつからなっちゃったんでしょうね?

表面上良さそうに見えるけど中身のないものばかりがでかい顔しているような気がするのは私だけでしょうか?

不思議な国です。

あくまで私見ですが。

気を取り直して週末も『Prints』のご予約入っているので頑張ります。

私が美味しいものが好きなのでいらっしゃったお客様とはアートの話以外に食べ物の話題も多いんですよね。美味しいお店や自分が食べた面白いものなどいろんな情報も交換しましょうね。

私が知っているところは惜しみなくお教えしますのでぜひ騙されたと思って行ってみて下さいね😆

そんな話を皆さんとすることも私のやる気の糧となっております。

本題を忘れグルメの話ばかりなんて事も。(笑)

本当にやる気あるのかと言われそうですね。😅

それでは本日の1品は今回出品している作品から。

The voice of stone #1 , 2024
Water-based woodcut print on hand-made Japanese paper (Oguniwashi snow bleached)
40 x 60cm
Edition 10

もうS&Tではだいぶお馴染みですよね。湯浅克俊さんの最新作です。

湯浅さんらしい作品ですが、これまで以上に進化を遂げています。それは実物をご覧いただかないとわからないと思います。いつも言っていますがちゃんとしたアーティストは基礎がしっかりしていると言っていますがこういうところに出てくるんでしょうね。実に素晴らしい。多くの皆さんに見て欲しいなと思います。

湯浅克俊は1978年東京生まれのアーティストです。

一見、写真のように見える彼の作品は、自身で撮影した写真を基にすべて手で彫られています。光の陰影は彫りの深浅、幅の広狭で表現されており、その卓越した技術によって実際の空気感までをも感じさせ、寄り添う記憶や視覚の残像のようなイメージを織り成しています。
日本の木版画の立ち位置を、浮世絵から現代の視点、そして未来へ切り開いていく方法を真摯に追い求め、制作に反映させています。

昨年の山形での個展も記憶に新しいところですね。

昨年の個展から。
『普段私は長い時間をかけて版木を彫り、ばれんを使って紙に摺って作品を制作しています。一般的に木版画は彫刻刀による彫りあとを活かした表現や、多色摺りによる色の鮮やかさが魅力と言われています。しかし私は木版画とはイメージを創出するためのメディア(情報伝達のための媒体)であると考え、様々なイメージを作り出してきました。
昨年の夏、スイス人アーティストでハイパーリアリズムの先駆者であるFranz Gertsch(フランツ・ゲルチュ)の名を関した美術館で個展をする機会に恵まれたのですが、そのFranz Gertschさんが12月に亡くなられたことを聞きました。オープニングに参加するため美術館を訪れたときはお会いすることはできず、もうすでに体調が悪かったのかもしれません。彼はペインティングだけでなく大きな木版画も制作していて越前の和紙に摺っています。写実的な表現、木版画、和紙と私との共通点が多いことから勝手に親近感を感じていました。そんな彼の過去のインタビュー記事を読んでいたらこのようなことが書かれていました”nature is a mirror of time to which everything between birth and death…”。自然は生と死の間のすべての時間を映し出す鏡である。この文章を読んだ時、制作においても似たようなことが言えるのではないかと思いました。作品とは時間を映し出す鏡である。作品をいくら凝視しても費やされた時間を見ることはできませんが、確かに作品は膨大な時間を内包しています。線と線の間には私が考え、悩み、彫刻刀で彫ったすべての時間があるのです。』〜湯浅 克俊

彼の最新作がどこよりも早く見れるのはS&Tです。もちろんエディションは1が入荷してますよ。😆

エディションの番号は関係ありませんが、1ってなんか特別な感じがします。特に湯浅作品はご本人の手作業のため1枚づつ微妙に色合いなどが違うんです。ですから実はエディション10と言っても正確には全て1点しかないと言っても過言ではありません。初めて湯浅さんとお会いした時に作品を見せてもらいながらそんな説明を受けたのを思い出します。

気になる方はいますぐ予約を入れて見にきて下さいね。

お待ちしています。

それでは皆さん本日も良い1日を。