おはようございます。S&Tの上村です。
先日、福崎翼さんと話をしていて、離島のアートについて書いて欲しいという要望も
あったのでそれを受けてちょっと書いてみたいと思います。
以前も書きましたが、ベネッセアートサイト直島をはじめとして
今、たくさんの離島がアートの発信地になっています。
特に瀬戸内海の島々は熱い!
その中でも私が気になっているものを一つご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは2012年に誕生した「ART BASE百島」です。
広島県尾道市に属する小さな島に、柳幸典さんがディレクターとして立ち上げた、
国内外から注目されているアートセンターです。
この柳幸典さんですが犬島アートプロジェクト「精錬所」も構想しています。
いわば島プロジェクトの達人です。
HPを見ると『アートベース百島とは、閉校になった尾道市百島の旧中学校舎を再活用し、
アーティスト柳幸典と恊働者達による創作活動を通して、離島の創造的な再生を試みる
アートセンターです。』となっています。
様々な企画展やプロジェクトを行っていて、まさにアートの発信地となっています。
柳さんの作品は今回おいといて、私が一番興味があるのが常設展の中の
原口典之さんの『物性I』という作品です。
この方、以前もブログで書いたドクメンタに、日本人作家で初めて選ばれた人です。
鉄製の水盤に廃油というシンプルな物質で構成されたこの作品は、当時の美術界に
衝撃を与えました。
なぜか『美しい!』と思ってしまいます。
アートベース百島のために作られたこの作品。常設展示された状態としては世界に
二つしか現存しないそうです。注目です。
宿泊施設もあり、島全体でアートを体感できるようになっています。
詳しくはHPを参照ください。
今回は離島のお話ですが、最近は地方再生のためにこういったアートプロジェクトや
芸術祭が多々開催されていますね。
パクリ企画も多数ありますが。(^^;)
アートがこういう形で注目されるのは良いことだと思いますが、
開催側で考えて欲しいのはその質にあります。
どうせ開催するなら、今回ご紹介した『アートベース百島』のように
世界に通じる本物のアートの質を維持して欲しいなと個人的に思います。
そういうことから考えると、本当に瀬戸内海の島々はスゴイ!
全て本物で注目に値するものばかりです。
アートショップも形や規模こそ違えど、本物のアートを見せ続けないとと
今回書いていて改めて思いました。
しゃねげど。笑
それでは本日もよい1日を。