こんにちは。S&Tの上村です。最近驚いたのが、ミケランジェロの『ダビデ像』を用いた授業をした米フロリダ州のタラハシー・クラシカル・スクールの校長が辞任に追い込まれたというニュース。その理由が「子どもにポルノをみせた」ということ・・・。
「いまだにそんなことが?」と驚きを隠せませんでした。😰
このニュースを受け、ダビデ像を所蔵する伊フィレンツェのアカデミア美術館セシリー・ホルバーグ館長が以下のようにコメントしています。
『これは本当に思いがけないこと。我々が今話しているのはルネッサンスの象徴であり、何世代にも渡り世界中で認知されているミケランジェロのダビデ像なのですから』と。
そして、この彫刻の評価はその美しさ、特に“純粋さ”によるものだとし、『ヌードとポルノは全く違うものなので、2つを混同するためにはひねくれた心を持っていないといけません』と皮肉も忘れませんでした。😅
今回の出来事は歴史や芸術史についての『大きな無知』が原因としたうえで、『何よりもとても悲しいこと』と“事件”への率直な気持ちを述べました。
全くその通りですね。
館長はまた『この作品に心をかき乱されるような人は、西洋文化のルーツに深刻な問題を抱えている』とし、今回の事態を引き起こした人々は聖書についても完全に理解していないと指摘しました。
いつの時代だと思わせるような出来事にビックリしましたが、いまだにあるんですね。
ちなみにこの学校のあるフロリダ州は近年、保守傾向の支持者が多い共和党の強さが際立つ州なんですね。元フロリダ州知事はドナルド・トランプと近い急進的な保守のロン・デサンティスと聞くとなんだか納得の事件なのかもしれませんね。😅
それにしても驚いた出来事でしたね。
芸術は本当に話題に事欠きませんね。だから面白い!!!!
それでは皆さん本日も良い1日を。