こんにちは。S&Tの上村です。ちょっと前に修復の話題で日本でも取り上げられた下の作品はご存知の方も多いと思います。

これは全体のほんの一部ですが、実際はこんな感じです。

「ヘントの祭壇画」

この「ヘントの祭壇画」は12枚のパネルに油彩で描かれた15世紀・初期フランドル派の作品で、ベルギーのヘント市にある聖バーフ大聖堂に収蔵されていますが、修復して羊の顔がこんな風になった事で話題になりましたね。

修復前と修復後

思い出しましたか?

この羊の顔ばかり話題になっていますが、実はこの祭壇画はこれまで13回の遭難と7回の盗難を経ている事でも有名です。古くはナポレオンがヨーロッパを制圧した時に略奪されたんだそうですよ。😲

12枚のパネルのうち1枚は現在も行方不明で、複製画なんだそうです。

1986年からは、3000万ユーロ(約38億円)のガラスケースに収納されているとのことです。これも破格ですね。

「史上最も盗まれた絵画」と言われているこの祭壇画は幾度も修復を受けているので保存状態は良好なんだそうです。皮肉ですね。(笑)

『羊の顔が気持ち悪い』とかいう話題に隠れてこういうことはあまり話題になっていませんが、実はこんな面白い経歴の作品だったんですね。

古い作品はこういう裏話も非常に魅力的できっとそういう話も込みの価格が付けられるんでしょうね。それにしても面白いと思いませんか?

アートで歴史のロマンを感じます。ここでは書きませんが、もっと詳しく知りたい方はネットで検索してみて下さい。知れば知るほど面白いですよ。😀

本日はアートで感じる歴史のロマンでした。