こんにちは。S&Tの上村です。昨日からシレッとArt Shop延長戦始まっていますが、こんなにも終わってから反響のあるArt Shopは初めてで嬉しい悲鳴をあげています。そんな中アーティスト兼スタジオ八百萬オーナーの山田さんから感想が届いております。ご紹介しますね。

【山田 茂義さんより】
ご来場、ネット視聴など、ご参加いただきありがとうございます。 ぽっと出の新人、山田です。 今回、初めて自分の作品を出品させていただきましたが、最近の技術の進歩によってアナログの写真を大きく印刷できるようになり、作品化することができました。 コロナ禍こそのアナログ回帰?人を想い、つながりを深めることを大切に思います。 今回は初めての作品ながら、色んな方に評価していただいて嬉しかったです。 Art Shop当日は、いつもにも増して何倍ものお客様で賑わって、我々運営メンバーもその雰囲気にテンションが上がりました。 次回の出品も考え中ですので、また是非お楽しみください。

新人(?)ではありますが、作品制作におよそ8年もの歳月をかけていたり誰よりもこだわり抜いた作品作りの姿勢は生来のアーティストそのものです。

私も次回作は非常に期待しています。楽しみです。

最後にもう一度彼の作品を振り返ってみましょう。エディションきってあるのでご購入可能です。お問い合わせはS&Tまたは、スタジオ八百萬まで。

goze #1 / 山田 茂義
写真
630×440mm(シートサイズ)

瞽女(ごぜ)さんは、三味線を奏で村から村へ巡業する「盲目の女旅芸人」です。

古くは室町時代ごろから江戸時代まで、全国各地に存在したといわれますが、明治時代になると新潟県の長岡と高田の二つの地区だけに残りました。当時の雪国新潟では、幼い子供が麻疹などの感染症をこじらせて弱視や失明にいたる例も多かったようで、それも理由のひとつではないかと考えられています。

目の見えない彼女たちは仲間の肩や背負った荷に手を添え、縦に連なって、杖を頼りに風雪の山々を越える。過酷な運命でありながらそれを恨まず、ときに明るく陽気な、ときに哀しく切ない唄で人々に娯楽と癒しを与え、芸を支えに生きたといいます。

そんな瞽女さんの姿になぞらえ、この作品のタイトルとしました。

<Art Shop デビュー作家>
【山田 茂義(Shigeyoshi Yamada)】

とうに時代遅れの古いカメラに、組み合わせの妙を知るべくフィルムを選び、名前もない風景を探しに行く。すると、どんなものにも他に代えがたい魅力があり、ハッとする瞬間があると知ります。その瞬間を切り取って「これ、いいでしょう?」と見せたい。
それは、カメラと少しの好奇心を持って出掛ける冒険のようなものです。

そんなフィールドワークが、現在のスタジオ八百萬へとつながっています。
すべての人には違った才能や魅力が同じだけある。多様な人が認め合い、ゆるくつながる場があったら、そこから何が生まれ、社会にどう影響するのか。そんな社会実験がスタジオ八百萬です。

<略歴>
1992年 – 2013年 画像認識技術 電子回路設計
2013年 – 現在 東北芸術工科大学 聴講生
2014年 – 現在 スタジオ八百萬 運営
2016年 – 現在 表具師見習い

S&Tにもなくてはならないパートナーのスタジオ八百萬ですがそのオーナーでもある彼の作品は、そんな彼のスピリッツがつまった彼らしい作品です。彼にとってはスタジオ八百萬の運営も作品作りもきっとおそらく同等の作業であることがうかがえます。