こんにちは。S&Tの上村です。昨日アートショップ のオンラインミーティングだということで、時間になってから参加するとまさかの二人。(⌒-⌒; )

二人で何を話し合うんだ?ということで急遽延期に。

飛んだハプニングでした。(笑)

こんな状況で開催できるのか?と一抹の不安はよぎりますが、そこは皆さんプロです。ご安心下さい。きっとこんな事があったねと笑い話になる日がくる?はず。

さて、ハプニングで思い出しました!

現在皆さんもご存知の通り一般的になっているパフォーマンスアートですが、アートの世界に登場しはじめたのは1950年代末です。そして当時それはハプニングと呼ばれていたことを皆さんご存知でしょうか?

1950年代にRobert Rauschenberg(ロバート・ラウシェンバーグ)を中心に盛んに制作されていたアセンブラージュが、画家であったAllan Kaprow(アラン・カプロー)によって再解釈され、キャンバスが舞台に、画面に塗られた色や貼り付けられたオブジェが道具へと置き換えられ、動く絵画のような趣きで上演されはじめたのがその起源だと言われているんだそうですよ。

そもそもアートの商業化に対して、一部の現代美術家の反発で始まったものですが、モノとして残らない一回限りのこれらの作品群はその場に居合わせなければ鑑賞できませんし、オークションなどで転売されることもありません。

テクノロジーの進歩により現在はビデオ作品などとしてそれらも売られていますが、何とも皮肉な事です。(⌒-⌒; )

現在はユーチューブなどでも簡単に見る事ができますが、当時はそうもいかなかったわけです。60年代から70年代の短い期間に流行したというのは仕方のないところなんでしょうね。

そんな当時の様子に思いを馳せながらパフォーマンスアートを鑑賞することも、技術が進化した現代においては可能なわけです。たまにはそんなパフォーマンスアートも鑑賞してみてはいかが?

というわけで本日の1品です。これは9月末には価格が上がってしまいます。また作品も少なくなっていますのでご興味ある方はお早めにお問い合わせ下さい。S&Tでは一点のみお取り扱い可能です。

9_14, 2014 / Hermann Nitsch
acrylic on canvas
200cm × 300cm

【Hermann Nitsch】
1938年、ウィーン生まれ。1950年台後半、「The Wiener Graphische Lehr-und Versuchanstalt」においてグラフィックアート の教育を受けた。当初はアクションペインティングへの傾倒を見せた が、1960年代、動物の臓物や死骸や血を用いた、過激なパフォーマン スアートを始める。 ニッチュはウィーン・アクショニストの一人として、伝統的な芸術ジャ ンル外での活動を目指したが、その過激さゆえに度々投獄され、裁判 沙汰となっています。 ニッチュはパフォーマンス中に、明るい赤や栗色、青白い灰色などの ペイントを叩きつけた抽象絵画を作成。この色彩は身体の切断を象徴 し、絵画作品としては制御された暴力という主題を表している。

彼の作品はニューヨーク近代美術館、ロンドンのテートギャラリーな どにコレクションされています。