こんにちは、S&Tの上村です。昨日は古いお付き合いのお客様から久々にLINEが。

『こんにちは!マレーシアにおりますが、ホテルのロビーが美術館みたいに素晴らしいので、上村さんを思い出しました😊』

実に嬉しい一言ですね。🤗

この方4ヶ国語を操る才女ですが、いつも突然海外からご連絡が入ります。(笑)

ある時は〜にいるので良い美術館あったら教えて下さいなんて連絡もありましたね。

世界中を飛び回っているので中々お会いすることは難しいですが、時々こんな風に私を思い出してくれるなんて本当に嬉しい限りです。

次にお会いできるのはいつのことやら。でも世界中を巡って芸術作品に触れて私を思い出してくれる事でしょう。

それもまた芸術作品の魅力ですかね?

こんな時はいろんなストレスを忘れることができます。いつものことですがこの仕事をしていて本当に良かったと思う瞬間ですね。🤗

さて、海外からはこんな面白いニュースが。

とあるアーティストが自身の最新作をモノポリーのゲーム内通貨1万ポンドと交換することを申し出ています。

このアーティストはこのプロジェクトを「ちょっと風変わりな実験」であり、芸術に対する価値の置き方を探る遊び心に満ちた方法だと説明しました。

彼女は、ボードゲーム通貨1万ポンドと、その絵を希望する理由を説明した「奇妙で、風変わりで、面白く、あるいは詩的な」メモを添えて、応募者に送るよう呼びかけました。

彼女がこのアイディアを思いついたのは『モノポリー』の新しいキャッシュレス版がリリースされるという記事を読んだことがきっかけだったそうです。

私は『モノポリー』のキャッシュレス版がリリースされると言うことも驚きましたね😳

時代の流れを感じます。

彼女はインタビューでこう答えています。

『もう必要のないお金のことを考えました。バナナを何百万ドルもの金額で売っているような、突飛なことをする人を見かけるでしょう。だから、それをネタにして面白いことをするのはどうでしょう?それを面白おかしく表現してみてはどうだろう?』と。(笑)

7月1日に入札が開始されて以来、彼女はモノポリーのお金ですでに何枚ものカラフルな入札を受けているそうです。

作品チラッと見ましたが、これと言った感想は私からはありません。😅

しかしその試みは本当に面白いなと思います。これは話題になるでしょうね。

と言うわけで本日の1品です。

Poppy, 2021 /Mandy El–Sayegh
Silkscreened oil and acrylic on linen with collaged elements
208 x 144 cm

Mandy El-Sayeghは1985年マレーシア生まれのアーティストです。現在はロンドンを拠点に活動しています。

彼女は物質と言語の探求に根ざした、プロセス重視の作品を制作しています。緻密なレイヤーを持つペインティング、彫刻、インスタレーション、ダイアグラム、サウンド&ビデオなど、幅広いメディアを駆使して、身体的、言語的、政治的な秩序システムの形成と崩壊を探求しています。

彼女が特に興味を持っているのは、「部分と全体」の関係を探求することで、重要でありながら未計画なものが、さまざまな小さな相互作用や反復によって出現し、成立していく様子です。彼女は、バラバラの断片、テキスト、どこからか探してきた画像をコラージュし、有機物を模したラテックス、ゴム、粘土のような素材と重ねることで、これを物理的に示しています。手描きのグリッドや幾何学的な型など、単純で反復的なパターンを通して、意識的に意図されたり予期されたりすることのない形式的で物語的な合成を引き起こしています。

彼女は私たちの思い込みや、一般的に疑問視されることのないシステムに対する理解に疑問を投げかけます。

彼女はこう言っています。

『私は工芸品は民族誌的な証拠としてではなく、持ち運び可能なエコロジーとして、移動し、旅をし、文化的な均質性ではなく、文化的な混交性に貢献するという考え方に興味がある。これらの要素はすべて、私たちがどのように歴史を読み、どのように現在を消費するかを常に塗り替えているのです』と。

現在S&Tにはとあるパフォーマンス中に制作された小さい作品が1点入荷しております。ご覧になりたい方はぜひ。

それでは皆さん本日も良い1日を。