こんにちは、S&Tの上村です。辺藝も残りあとわずか。昨日も産休中の髙橋ひかるさんが会期終了する前に是非観たいという事で、5ヶ月の息子さんとお母さんと一緒に訪れてくれていましたよ。😆
久々にみる彼女も元気で優しいお母さんの顔になっていましたが、作品の評は中々的確。全く衰えていないどころか鋭くなっている気さえしましたよ。出産してより色々なものが見えてきたのかもしれませんね。復帰後の彼女の活躍も楽しみですね。
田賀先生もハードスケジュールの中、授業の前に辺藝に寄ってくれました。🤗
そんなたくさんの皆さんが楽しんでくれている辺藝ですが、もう終わるのでそろそろ少し解説してもいい時期かもしれませんね。
会場へ来て説明を聞いた方はわかるかもしれませんが、今回展示の作品の中には体勢への批判を込めた作品も。
辺藝は高畠駅の周辺地域で開催されていますが、通常イベント開催前にはまず場所の選定から入りますよね。場所をお借りする際に真っ先に候補地として上がったのが駅の東西連絡通路です。
その際どこの持ち物なんだろうと当然調べますが、まずはJRかなと考えましたが違いました。そして、次に観光協会さんへ。こちらも管轄じゃないということで、高畠町へ。高畠町の職員の皆さんは非常に協力的でかなり一生懸命調べてくれました。本当にありがとうございました。
すると驚くべき事実が。
なんとそこは道路として管理されていることがわかり、県の管轄ということでした。
そもそも道路ということ自体驚きなんですが、そんなに複雑な構造もびっくりですよね。部外者の私から見ればただの駅の連絡通路。単純に管理は駅がすればいいんじゃないのと思ったわけです。
ここまでくればあとは交渉して許可を取るだけですよね。ご存知の通り現在車の運転ができない私はここまでも結構大変でした。😅
というわけでその後いざ県へ交渉に。
アポとって窓口まで行くと担当者が。名刺をもらいましたが主任主査とかいう聞いた事も見た事もない肩書きが。
ちょっと長くなるので割愛しますが、結局県側の回答は『そもそも公共の道路なので公的なイベントにしか貸せない。』というわけです。
『公共のイベントってなんだ?』と思ったのですが一応営利目的じゃない上に作品の破損や盗難も文句は言わないって言っているのにですよ。
そして、ご存知の方も多いかもしれませんが駅の連絡通路には左右に長〜くピクチャーレールが設置されています。それもいつ使うんだと思うくらい私は使っているのを見たことがありません。
その対応に正直ムッとしたのでせめてそのピクチャーレールは何の為に設置したのか聞いてみました。担当者は設置時の経緯を知らないので調べて折り返しご連絡しますと言われたのでその日は引き下がります。
ここまでも何だか微妙な経緯ですが本番はここから。
普通一般の会社なら次の日かせめて3日以内くらいにはすぐに連絡きますよね。
待てど暮らせど連絡は来ず、私もシカトされたなと諦めていました。
するとなんと3週間後に連絡が来てこう言われました。
『そもそもお貸しできないと言いましたよね。その時点で答える義務はないので調べていませんでした。』と。
ブチ〜ッ💢 と私の血管が切れましたが、大人の私はグッと堪えて電話を切りました。(笑)
この話をすると大抵の反応はこうです。『公共の施設ではこういう話よくありがちだよね。』と。
しかし、よく考えてみて下さい。これは税金で作られたものです。『使わないなら無駄にピクチャーレール設置すんな』と住民税を払っている私は思うわけです。
これはほんの氷山の一角に過ぎないかもしれませんがこんなんがあちこちにあればそれはもう莫大な税金の無駄遣いが行われていると思うとクラクラしちゃいますよね。日本は一体どうなっているんだとさらに危惧しちゃいました。😅
さらに追求してやろうかなと思いましたが、アーティスト達に相談したところもう借りなくていいということで駅の東西連絡通路は使われていないわけなんですよ。
『あそこ良いのに。』と思っている方きっといたことだろうと思いますが、そんな経緯があったんですね。
だからチクリと体勢批判した作品もあるんですね。どれなのかは皆さんご自分の目でお確かめ下さい。
今日はちょっと裏話でした。
残りの会期、一度足を運んだ方も色々そんな話を思い返しながら作品を見て回って下さいね。名残惜しい気もしますが、泣いても笑っても本日を入れて残り4日。最後まで皆さん楽しんで下さいね。
それでは皆さん本日も良い1日を。