こんにちは、S&Tの上村です。連日オリンピックで盛り上がっていますが、叱咤激励なのか誹謗中傷なのかという話題もSNSでは問題になっていますね。

ここのところトラブル続きの私も常にそれを考えていますが、最終的に頭の中で繰り返されるのはア〇〇ルのCMのあのセリフ。

『そこに愛はあるんか?』(笑)

愛がある時の行動や言葉はなんとなく感じるし伝わるものなのかなと思いますが、ここのところのSNSなんかのそれは愛なんて微塵も感じませんよね。😅

良いこと言っているようで実は自分の怒りや不満を吐き出しているだけ。極めて利己的な世の中になってきたなと感じているのは私だけでしょうか?

もちろん愛あるシーンもたくさん見かけますので誤解されませんように。あくまで私見です。

それにしても言葉って難しいですね。

人間は完璧さとは程遠いもの。所詮人間なんて間違いもすれば道を踏み外すこともあるわけです。そんなことにもおおらかな社会であることを切に願います。

そんなことをしみじみと感じる今日この頃です。特に口の悪い私は。(笑)

というわけで本日の1品です。

Revolutionary (1972) , Wadsworth Jarrell
screenprint printed in color on white wove paper
83.8 x 66 cm
Original Edition of 300

以前もご紹介したこの作品。いつ見てもものすごい強烈なメッセージが伝わってきます。全身にビシビシと伝わってきますよね。魂を感じます。

ワズワース・ジャレル(1929年、ジョージア州アルバニー生まれ)は、AfriCOBRA(African Commune of Bad Relevant Artists)の創立メンバーです。 AfriCOBRAは、1968年にシカゴのサウスサイドで若い黒人アーティストたちによって設立され、トランスナショナルな黒人美学への関心から、20世紀のアメリカ美術の中で最も特徴的な視覚的表現のひとつを作り出しました。AfriCOBRAの特徴は、鮮やかな「Cool Ade」カラー、大胆な文字、黒人のポジティブなイメージで、この運動が生まれたコミュニティの日常生活に欠かせないものでした。AfriCOBRAは、1960年代から70年代にかけてのブラック・アーツ・ムーブメントの哲学的・美学的基盤を確立しました。創設者たちのビジョンは、サウスサイドのストリート、教室、スタジオ、リビングルームに根ざしていますが、その影響は世界中に広がり、ケリー・ジェームズ・マーシャルやケヒンデ・ワイリーといったアーティストに影響を与えています。ワズワースはそのキャリアを通じて、アフリカ系アメリカ人の苦悩、強さ、美しさを芸術の中で称えてきました。

彼の作品は鮮やかな色彩とブラックパワーのスローガンを組み合わせたパターン重視の肖像画を制作し、政治活動の激しさを表現するのが特徴です。

かなり強烈にメッセージが伝わってくるような作品です。

彼の作品はホイットニー美術館、ブルックリン美術館、クリーブランド美術館、ハイ美術館、ジョージア現代美術館、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館、ハーレムのスタジオ美術館など多くのコレクションに所蔵されています。

「自由の原則」・・・アメリカにおいて、黒人の生活に共通して流れる要素である。理論的には、抑圧的な社会における自治と自己決定を求める、集団としての欲求である。この原則は歴史上ずっと続いているものであり、われわれの集団的な文化・政治・精神の雰囲気を形成し、支配的な言説であろうとし、われわれを社会的な解放の深く広い可能性へと近づけている。

もう御年94歳なんですね。中々彼の作品ありませんが、あったとしても結構なお値段です😅

S&Tには現在彼のサイン入りポスターですが1点あります。実はこれもかなり貴重なんですよね。ポスター(?)なんてバカにできるものではありませんよ🤗

ご覧になりたい方はぜひ。貴重な1点です。

それでは皆さん本日も良い1日を。

あっ!忘れてました。セールは間もなく終了です。お忘れないように。