こんにちは。S&Tの上村です。S&Tでもアートを広めようとアートショップ を開催したり頑張っていますが、他の国に比べて日本はなぜアートが広まらないのか?そんな疑問を少し考えてみたいと思います。特に現代アートとなるとその敷居はグンと高いものになっているように思います。

アメリカと比べてみましょう。アメリカは国としてはまだまだ歴史の浅い国です。軍事力や経済力で世界のトップになった時、アメリカは考えました。世界一の国になってもヨーロッパに決して勝てないもの。それが歴史や芸術といった分野でした。何とかしてその分野で勝てないものかと思った時に国ぐるみで生み出したのがポップアートでした。今ではアンディ・ウォーホルを知らない人はいませんよね。そして今や芸術の分野でもアメリカが中心となっています。それに対して日本は?ご存知のように世界のアートシーンとは全く関係ないんですね。だから世界で通用するアーティストになろうとすると、必然的に世界に出ていくしかないんです。いいものを作ればそれでいいというわけではないのがアートの現実なんですね。悲しいことに売り出す人がいないとそれは埋もれてしまいます。それが欧米主導なんですよ。

また、アートに対しての敷居が高いのも日本なんですね。いまだにお金持ちの道楽とか思っている人が多いのも事実です。それはやはり教育の問題なんだと私は思います。いまだに学校では評価基準がスポーツができるか、勉強ができるかの二択ですもんね(^◇^;)

もう一つアートが広まらない要因として日本人の国民性?によるものだとも思います。突き詰めればこれも教育なんですが、日本人は自分で価値を決めることが苦手な人が多いんです。だから、作品を見に来て100万円の絵があった時にそれが良いのか悪いのかを判断することができないんだと思います。これは知識の問題ではなく、自分の意見に自信がないということが原因だと思います。アメリカ人ならあり得ませんよね。よくそんな恥ずかしいことを堂々と言えるなと思うことがよくありますよね。笑 だからアメリカはアートが広まりやすいんです。そんな国民性の違いがアートの広まりの違いに現れているんですね。

日本人はどうしても人が良いと言ったものを評価するという傾向にあるのでアートが根付きにくいんです。日本にもコレクターという方がだいぶ増えてきましたが、コレクションにもこういう傾向が出ているんです。(こういう事を言うと叱られそうですが(⌒-⌒; ))
ただ、面白いのはコレクターさんは初めは確かにそういう傾向でコレクションしているんですが、様々な失敗を重ねてある時、気がつくようです。それは自分の目を信じて自分の思うようなコレクションでいいんだという事です。そこからが本当のアートライフが始まるように思います。

とはいえ、日本でもだいぶアートを理解する人やアートを広めようとしている人が増えてきました。だいぶ考え方も変わってきている中で、今後の日本のアートが楽しみです。

アートは決して難しくありません。自分が見たもの感じたものがアートなんです。胸を張って自分の意見を言いましょう。それでいいんです。