こんにちは。S&Tの上村です。昨日ご紹介した村田アートウォーク(?)はお天気が良すぎて作品が溶けてしまったので既に終了だそうです。(笑)
さて、こんなAIの使われ方なら大歓迎というニュースが最近ありました。
皆さん『de Brécy Tondo 』という絵画はご存知ですか?
この絵は1981 年、ジョージ レスター ウィンワードという実業家が、イギリスのカントリーハウスの売却で購入しました。一部の専門家はラファエロのビクトリア朝のコピーだと考えていましたが、ウィンワードはそれがドレスデンのジェマルデガレリー アルテ マイスターにあるラファエロのシスティーナ マドンナに非常によく似ていたため、本物であると考えるようになったそうです。
10年以上前に行われた分光テストでは、この絵がルネッサンスのものであることが証明されました。そして、AIの顔認識システムを使ってラファエロの『システィーナの聖母』照合したところ両方の絵が同じモデルを使用し、同じアーティストによって作られたという結論に達したんだそうです。
これまでの研究で顔料分析なども行われていましたが、さらにこの研究に信憑性を加える結果となったんだそうですよ。
こういうAIの使われ方なら大歓迎ですよね。
ウィンワードさんは亡くなる2年前の1995年に、自身のアートコレクションを保存し、さらなる研究のために利用できるようde Brécy Trustを設立しました。
まさにコレクターの鏡ですね。素晴らしい。
ただ集めるだけがコレクターではありません。こういうこともコレクターの役目の一つなんですよね。ぜひこんなことも覚えておいてほしいなと思います。
それにしても考えれば考えるほどロマンがあり面白いですよね。そして、自分がこんな作品を見つけたらなんて妄想して楽しんじゃいますよね。だからアートはやめられません。(笑)
それでは皆さん本日も良い1日を。