こんにちは。S&Tの上村です。
『アートとは何か?』を先日色々議論してみましたが、今回は既存のアートの概念を広げる本のご紹介です。

1『人間をお休みしてヤギになってみた結果』ートーマス・トウェイツ著 
  アート的な発想、それは世の中のスタンダードに対して違う可能性を探
  り提案していくこと。それを自らの体をなげうって体現した科学者のド
  キュメンタリーになります。

【あらすじ】人間をやめて、悩みから解放されたヤギになりたい。そこで彼が考えた行動は3つ「ヤギの思考になるために脳に刺激を与える。」「四足歩行で歩くための装身具を作る。」「草を食べるための胃を作る。」イグノーベル賞を受賞したドキュメンタリー。

ふざけたアイディアを真面目に科学的に取り組んでいる彼の姿勢はまさにアートです。美術館で展示される作品だけがアートではありません。下手なアート作品を鑑賞するよりよっぽど面白いと感じさせる本です。笑

2『フェルメールのカメラー光と空間の謎を解く』
 ーフィリップ・ステッドマン著

フェルメール作品の緻密な検証から制作過程の謎に迫り、カメラ使用を証拠づけた本です。フェルメールの時代にすでにテクノロジーと芸術は出会っていた!ワクワクする一冊です。

年末何かとお忙しいとは思いますが、ゆっくりとこんな本を読んで見るのも良いのでは?オススメの2冊です。