こんにちは。S&Tの上村です。つい先日Forbes 30 Under 30 Asiaが発表されました。ご存知の方も多いと思いますが、ざっくりと説明すると以下のようなものです。
【Forbes 30 Under 30 Asia】
1年に1回Forbes誌が、スポーツやアート、サイエンス、ビジネスなどのさまざまなカテゴリーで世界的に活躍する30歳未満の人材を30人選出し「30 Under 30」として発表しているものです。毎年、米国版や欧州版など世界の各地域を対象に実施されています。アジア版である「30 Under 30 Asia」はアジア太平洋地域の23の国と地域を対象にしており、これまでサッカー選手の香川真司氏、本年度はテニス選手の大坂なおみ氏が選出されるなど、世界的にも権威のある賞です。4回目である本年度は、2,000人を超えるエントリーの中から、厳選なる審査を経て、全10分野で合計300人が選ばれています。
この芸術・文化部門を見ているとファッションから料理まで幅広いジャンルで活躍するアジア全域の30組が選ばれていますが、その中でアーティストは6人です。残念ながら日本人のアーティストは選ばれていませんでした。(シェフは選ばれていました!)
興味深いのは、その6人のうち4人が中国の現代アーティストなんです!!!
彼らはベテランのような破格の値段がつくアーティストではありませんが、これからの中国美術界を担うアーティストとして国内外から注目を集めている人たちです。そして、今回の受賞。
ということは、もう皆さんお分かりですよね。\(^o^)/
今年の「30アンダー30」(芸術・文化部門)の審査員の一人で、北京の美術館「M WOODS」設立者の黄勖夫(Michael Xufu Huang)は、リスト入りした若い現代アーティストたちは「政治や社会に関心があるベテラン世代と比べて、今現在を生きることや、個人の内面を表現している」と言っています。
彼はまた「若手アーティストはキャリアがまだ浅いため、ベテランほどの高値はつかないが、中には価格が急上昇している者もいる」とも言っています。
欧米のコレクターは現在も社会的・政治的主張を持つ作品を好む傾向がありますが、新世代の表現に対する関心も高まりつつあります。
これからますます中国の現代美術市場から目が離せませんよ。
https://www.forbes.com/under30/list/2019/asia/the-arts/#13bf0104efb0