こんにちは。S&Tの上村です。昨日芸術祭の話をしましたが、そういえば今年は瀬戸内芸術祭2022が開催されるんですよね。行きたい。行ける方は行ったほうが良いですよ。おすすめです。

https://setouchi-artfest.jp

私が以前に瀬戸内芸術祭を訪れたときに驚いたのは作品のクオリティの高さはもちろんなのですが、地元のボランティアの方達の素晴らしさ。様々な言葉も対応していて英語での案内はほぼ皆さんできるようでした。その辺のおばちゃんも熱心に英語で案内しているのを見てこれこそ芸術祭のあるべき姿だと感じました。おそらく初めからそうじゃなかったんでしょうね。素晴らしい芸術祭です。

さて、先日『棚卸しセール』なんてチープな名前のイベント開催しましたが予想に反して大盛況。新たなアートジャンキーも誕生し喜んでいたところですが、喜んでばかりもいられない事態が。地元の芸術祭などもこれから色々開催されるのですが、こちらがなかなか進歩していません。コンセプトがブレブレでなかなかに酷い。😅

その辺の啓蒙活動ももう少し頑張らないといけないなと感じているところでした。

一つづつゆっくりと着実に進歩はしていますがまだまだ問題は山積みです。

まだまだ休めない。(T . T)

今年はアートショップもまた更なる進化を遂げるべく色々計画中です。こちらもお楽しみに。

S&Tではこれからまた色々素晴らしいものが入荷予定です。こちらはまだひ・み・つ。(笑)

というわけで本日の1品です。

Five Day Forecast, 1988 / Lorna Simpson
5 silver gelatin prints in one frame, 15 engraved plastic plaques

Lorna Simpsonは1960年ブルックリン生まれのアーティストです。彼女は1980年代にコンセプチュアル写真への先駆的なアプローチで有名になりました。

彼女の初期の作品、特に彼女の印象的なテキストとステージングされた画像の並置は、表現、アイデンティティ、性別、人種、歴史の性質について疑問を投げかけ、今日の芸術を拡大し、学際的な実践を推進し続けています。

この時代の彼女の最も象徴的な作品は、後ろから、または断片的にしか見られないアフリカ系アメリカ人の人物を描いています。ニュートラルなスタジオスペースで撮影された人物は、特定の場所にも時間にも結び付けられていません。詩と文学への長年の関心を利用して、これらの画像に彼女自身の断片化されたテキストを添えており、時には暴力やトラウマの示唆が注入されています。信じられないほどパワフルな作品は、鑑賞者を曖昧な意味の網に巻き込み、芸術家が開示するものと同じくらい重要なものを言わないままにします。一見簡単そうに見えますが、これらの作品は実際には謎に近いものであり、主題と同じくらい複雑です。

そんな彼女の作品は非常に考えさせられいつまでも画面から目を離すことができませんね。日本でも有名な彼女ですが、非常に興味深いアーティストの一人です。

お問い合わせはS&Tまで。