こんにちは。S&Tの上村です。ここ最近イギリスのアーティストのGavin Turk(ギャビン・ターク)さんの作品に注目が集まっているようです。その作品がこれ。

Bag 5, 2001 / Gavin Turk
53 x 51 x 40 cm

見た目のインパクトも大なこの作品。どこからどう見てもただのゴミ袋ですが、れっきとしたブロンズ彫刻なんですよ。

現在フィリップスのオークションに出品されていて、お値段もビックリの$68,000(およそ722万5000円)で販売されています。

でも面白いですよね。\(^o^)/

彼はこの作品についてこう解説しています。

「私達の無駄な浪費生活によってリサイクルもされずに捨てられる有機物がいっぱいに詰まったゴミ袋。これをだまし絵のように本物そっくりに、あたかもゴミが入っているように仕上げました」ーGavin Turk(ギャビン・ターク)

ここ最近日本でも注目を浴びているようです。しかし、彼は海外ではもうだいぶ前から評価されている作家で、オークションでもちょいちょい見かけます。

過去にはこんな作品も。

Nomad, 2003 / Gavin Turk
Painted bronze
41.9 x 104.8 x 168.9 cm

これは2007年にオークションに出品された作品ですが、当時エスティメイトが£50,000 – 70,000 に対して£78,000(およそ1,100万円)で落札されているんですよ。😲

日本ではようやく話題になってきましたが、これからますます注目を集めることでしょう。

しかし、この世界とのタイムラグは一体なぜなんだろうといつも思ってしまいます。(⌒-⌒; )

このインターネット時代で情報はすぐ入ってくるはずなのに・・・。

日本のアートシーンがもっともっと成熟してくれるといいなと個人的に願っています。

最後にせっかくなのでGavin Turk(ギャビン・ターク)さんについてちょっと書いておきますね。

Gavin Turk(ギャビン・ターク)
1967年イギリス生まれ。S&Tでもお馴染みのマーカス・ハーヴェイさんと同じくYBAsの一人です。彼は芸術における作者の問題に対する彼の皮肉なアプローチで知られています。彼の作品はご覧いただいたように日常に普通にあるものをモチーフにすることが多いです。彼は「自分がアーティストであると本当に決心したことはないと思います。私は美術の考え方や見方を学ぶために大学に行きました。結局、私はアートのより洗練された誤解を開発しました。」と言っています。彼はRoyal Academy of Artsのジャックゴールドヒル彫刻賞とチャールズウォラストン賞を受賞しています。彼の作品はロンドンのテートギャラリー、ニューヨークの近代美術館、ロッテルダムのカルディックコレクションなどにコレクションされています。