こんにちは。S&Tの上村です。毎日暑いですね。異常な暑さですが皆さんお元気ですか?
私の地元でも中学生が路上で倒れていてそのまま亡くなったというニュースが…。なんだかいたたまれない気持ちになりました。😭
皆さんもお気をつけ下さい。
さて、皆さんはLost Art Databaseって知ってますか?
これは簡単に言うと、ナチス政権時代に所有者から盗まれたり、略奪されたりした美術品を追跡し、これらの資産を真の相続人に結びつける機関です。
https://www.lostart.de/en/start
先日も、あるアートコレクターが、自身の所蔵作品の同データベース登録抹消を求めてドイツの連邦裁判所に訴えを起こしましたが、棄却されたなんてこともありました。
その時に連邦裁判所は、『ロスト・アート・データベースのウェブページで文化財が行方不明であることを公表したことが事実に基づくものであれば、その権利は失われない』とし、コレクターには作品の登録を抹消する権利はないとの判決を下しました。
ただ、この問題は非常に難しいですよね。略奪されたものだから素直に返還すればいいように思えます。しかし、買ったコレクターがその経緯を知らなかった場合やはり所有権を主張したくなる気持ちもわかります。そのデータベースに載っていることで売買できなくなるんですから尚更です。💦
それでも、やはり略奪されたものは本来の持ち主に返されるのが理想なんでしょうね。当事者になったらと考えるとなんだかもどかしい気持ちになりますが、今回の判決はやっぱり妥当なんでしょうね。😅
*ナチスドイツの略奪とは?
第三帝国時代のヨーロッパ諸国でナチス・ド イツの職員が組織的に行った略
奪であり、盗まれた物には美術品やその他の品物があった。戦時中に大部分の
略奪品が取得され、特には芸術保護の名目によって、1933年から第2次世界大
戦の終結まで略奪が行われた。
およそ90年前の負の遺産がいまだに解決していないんですよね。戦争ってなんなんだと改めて考えさせられます。
そんな色々なことを考えさせられるアートってやっぱり面白い。
そんな話もしにS&Tへお越し下さいね。『愛のサマーセール』も継続中ですよ。
そして、猛暑もひんやりする怪談なんかも。(笑)
話は色々つきませんがゆっくりたっぷりと時間をとってぜひきて下さいね。😆
それでは皆さん今日も十分気をつけて良い1日を。