こんにちは。S&Tの上村です。昨日は連休初日だからなのかたくさんのお客様にご来場頂きありがとうございました。

なつきさん在廊でしたが一生懸命皆さんのお相手をして頑張っていましたよ。😊

色々なお客様がいますが、昨日も不思議なお客様が。(笑)

私が理解できないのが作品を全く見ないで椅子に座ってコーヒーを飲みながらガヤガヤと別の話をしながら長時間居座る方。アートの話すらしていません。

この方達は一体何しに来たんだろうと思います。💦

ま、別のお客様の邪魔にならなければ構わない(?)のですが、そういう人たちに限って一生懸命作品を見ている人を追い出す勢いで我が物顔で鎮座しています。昨日の人達もまさにそんな感じ。4人で来て何だかガヤガヤと話をしています。そして、先にご来場頂いていた作品を心の底から楽しんでいらっしゃる2人のお客さんを追い出しちゃいました。😢

きちんとマナーを守る方に限って痛い目を見るのは本末転倒ですよね。

ギャラリーなので休憩場所じゃなく展示を見るところ。そう言う区別がつかないんですかね?

私としても作品をよ〜く見て楽しんで欲しいなと思います。全く関係のない話をするなら別のところですればいいんじゃないかなと思います。

もちろん作品の話やアートの話をするなら大歓迎です。😊

お帰りになった方とはまたお会いして作品を堪能して欲しいなと思います。

このブログ見てお心当たりのある方いたらご連絡下さい。お二人のための特別な展示をぜひ開催させて下さい。

皆さんはこの出来事どう思いますか?

ま、そんな人は一部なのですが皆さんはそんなマナーの悪い人に負けずしっかりと堪能して下さい。

マナーを守って楽しんでいる人が損をするのは間違っている!!!

もちろん作品の話やアートの話をしながらゆっくり堪能して下さいね。

本日はあるほなつき在廊予定ですので心ゆくまでアート作品を楽しんで下さいね。

私は本日はサボります。(笑)

なんだか愚痴っぽくなっちゃいましたね。お口直しに本日の1品です。

Gasbehälter, 1959, Wuppertal (Gas Holder, 1959, Wuppertal), from the portfolio Industriebauten (Industrial Buildings), 1963 / Bernd and Hilla Becher
Gelatin silver print
19.5 × 15.2 cm
Permanent collection
San Francisco Museum of Modern Art (SFMOMA)

誰もがよく知るベッヒャー夫妻の作品です。どこかで見たことあるなと思った方もいるかもしれませんね。そうですS&Tでもお馴染みのイドリス・カーンがこの作品のオマージュ作品を発表しています。

ベルント・ベッヒャーは1931年ドイツのジーゲン生まれ。1953~1956年までシュットガルトで絵画と石版画を学び、1957年~1961年までデュセルドルフでタイポグラフィーを学びます。デュセルドルフ美術アカデミー在学中に、写真専攻だったポツダム生まれの将来の奥さんヒラ(1934年生まれ)と出会っています。

二人は1959年から、給水塔、冷却塔、溶鉱炉、車庫、鉱山の発掘塔などドイツ近代産業の名残が残る、戦前の建築物をともに撮影するようになります。「無名の彫刻」と命名したそれらの写真を比較対称し機能種別に組み合わせたタイポロジー(類型学)の作品で過去を内在した現在を指し示そうとしています。
彼らのタイポロジー、ドキュメント、コンセプチュアル・アートの要素を併せ持った質の高い写真作品は1920年代ドイツで発生した徹底的な客観描写を掲げて絵画から写真を自由化した「新即物主義」のアルベルト・レンゲル・パッチュやアウグスト・ザンダーなどの延長上として評価されています。
彼らの作品は写真よりも60年代のコンセプチュアル・アートの流れで見出されます。 1963年に地元のギャラリーで初個展、1969年にはデュセルドルフ市立美術館で個展を開催しています。 1970年には写真集”Anonyme Skulpturen:A Typology of Technical Construcions”を発表、同年ニューヨーク近代美術館で開催された「インフォメーション」展に参加しています。

冷徹に撮影者の主観をなくした客観的な表現方法はミニマリズムの範疇で語られることも多く、特に1980年代以降に現代アートとして高い評価を受け、活躍の場を欧州、米国へと拡大しています。1990年ヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ代表として金獅子賞を受賞、2004年にはハッセルブラッド国際写真賞を受賞しています。いまや現代アートオークションで作品が高額落札されることが多い世界的人気アーティストです。

1976年以降ベッヒャー夫妻はデュッセルドルフ美術アカデミーで教師としても才能を大いに発揮しています。彼らが指導したアンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトルート、トーマス・ルフ、カンディダ・ヘファーなどはベッヒャー派と呼ばれ、タイポロジーという共通の興味で作品を発表し、現代アート分野で世界的に成功しています。

それでは皆さん本日も良い1日を。