こんにちは。S&Tの上村です。円安どこまで進むんでしょうかね。ウチのような輸入が多いところは大変です。円は現在は弱い通貨だというのが世界の共通認識となっていますもんね。困ったものです。😰

政治家や日本を動かしている人が変わらない限りこれが普通になりそうです。それを前提に仕事や生活をしていかないといけませんね。あくまで私見ですが、皆さんはどう思いますか?

円安もそうですが、今年はアート界も良いことも悪いことも大賑わいの年でしたね。ドクメンタやアートバゼル、ベネチアビエンナーレなどの大きなアートフェアも重なったり新しいアートフェアが始まったりと美術関係者やコレクターさんは大忙しでした。(笑)

忘れられないのはそんな中でのアメリカでのバスキアの贋作事件。6月21日、オーランド美術館で開催されていた「Heroes and Monsters(ヒーローとモンスター)」展の最終日の出来事です。

FBIの捜査官たちがオーランド美術館に踏み込んで展示されていたバスキアの作品25点を贋作だとして押収しました。

知名度を上げようと目論んでいたオーランド美術館は別の意味で知名度があがっちゃったわけです。😅

認可を受けた美術館がこれほど大掛かりな捜査を受けたのは衝撃でしたが、近年これは珍しいことではないんです。現代アートはそれほど偽物がないという常識も残念ながら今ではそうとは言い切れなくなっているんですよね。

FBI捜査官は『詐欺や贋作事件の場合、2、3点が見つかったら、実際の被害は少なくともその10倍だと考えていい。新しく発見された美術品は、まずは疑ってかかるようになったし、本物と証明できるまでは偽物だと思うことにしている。いかにたくさん贋作が出回っているか、ということだ。』と述べています。

これは氷山の一角。最近のアート界では、大金を騙し取る詐欺や組織的な窃盗、資金洗浄などの大規模犯罪がものすごい頻度で起こっています。

この1年だけでもアート界では他にもたくさんの大事件が起きています。

ただでさえ怪しい業界なのにグレードアップした怪しさですよね。😅

これらの事件の背景にはアート界に流れ込む天文学的な額の資金、オンライン美術品販売サイトの急増、美術品取引に関する透明性や規制の欠如などがあります。

それだけアート界が注目され賑わっているということでもあるのでしょう。

また、信頼で成り立っているアート界特有の事情もあるのかもしれませんね。

ますます気を引き締めないとと思わされた今年のアート界の出来事でした。

S&Tでも十分に贋作には注意して皆さんにお薦めしているのでご安心下さい。

年末も近づいてきたのでちょっと振り返ってみました。(笑)

それでは皆さん本日も良い1日を。