こんにちは、S&Tの上村です。ようやくポツポツと作品が到着し始めました。お披露目は来月になりそうですね。楽しみに待っていた方はお待たせ致しました。
思ったより随分とかかっちゃって私も焦りました。😓
あとは無事に到着するのを待つのみです。
さて、今月25日にウィーンでグスタフ・クリムトの晩年の作品が公開されたのはご存知でしょうか?
それがこちら。
実はこの作品、1925年以来実物が確認されていなかった肖像画なんです!
作品はクリムトが亡くなる直前の1917年に、裕福なユダヤ人実業家リーザー家の依頼で描かれた「Bildnis Fraeulein Lieser(リーザー嬢の肖像)」。1925年にウィーンの展覧会に出展されて以来、その存在は1枚の白黒写真でしか知られていませんでした。
オークション会社によるとナチス・ドイツによって没収された美術品の返還について定めた「Washington Principles(ワシントン原則)」に基づき、現在のオーストリア人所有者とリーザー家の法定相続人の意向で、4月に競売に掛けられるそうです。
残されていた写真から、この絵を最後に所有していたヘンリエッテ・リーザー氏はナチスの侵攻にもかかわらずウィーンにとどまり、1942年に強制移送され、翌43年、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所で殺害されています。
現在の所有者が相続前に弁護士に法的助言を求めたことで、再び表舞台に出てくることとなりました。
そこで 広範な調査が行われましたが、1960年代に現所有者の手に渡るまでの経緯は不明なままだったそうです。
相変わらずこの手の調査で空白の期間というのはモヤモヤしますね。😅
弁護士は1925年から1960年代まで空白期間があるが、第2次世界大戦の前後に略奪されたり、盗まれたり、不法に押収されたりした形跡はないと強調しています。
彼はまた、その証拠に『ナチスに押収されていた場合には、絵の裏側にナチスの秘密警察ゲシュタポのスタンプが押されているが、この絵にはスタンプもステッカーも一切ない』と言っています。
本物ならそうなんでしょうね。本物なら。
専門家が詳細に調査しているのでもちろん本物だとは思いますが…。
こういういわくつきの作品が出てくるたびにいつも思うことは、どうしても弁護士やら現所有者やらの登場人物って胡散臭いですよね。😓
なぜなんでしょうね。(笑)
やっぱり空白の期間が気になります。私には分かりようもありませんが。
コレクターの皆さんは来歴はしっかり記録しておきましょうね。
とはいえ、オークションの予想落札価格は3000万~5000万ユーロ(約48億~80億円)となっています。
すごいですね〜!
しかし、クリムトの作品が市場に出回ることはまれで、最近の落札傾向から考えればさらに高額もあり得るそうです。
いずれにしろ注目の作品であることは間違いないですね。
オークションは2024年4月24日。
結果がどうなるのか楽しみですね。🤗
皆さんのコレクションも将来こんな風になるのでしょうか?
そちらも妄想を膨らませながらコレクションに励んで下さいね。
S&Tへ来てそんな話で大いに盛り上がりましょう。
それでは皆さん本日も良い1日を。