こんにちは、S&Tの上村です。イベントが連続である為、何やら私が一番苦手なマルチタスクで仕事をしないといけなくてプチパニックです。😅

苦手なのに加え年齢もあり忘れっぽくなっているので時々整理するために表を作ってなんとかこなしています。今どき表ってね。(笑)

ちょっと恥ずかしいので隠れて見ています。

ま、脳科学者に言わせると物忘れは年齢に関係なく鍛えられると言いますが…。

さて、S&Tでは版画作品もよく展示していますが、町田市立国際版画美術館で7月からこんな展示も始まります。

それが企画展「版画ってアートなの?」という展示。

版画は、同じ絵を何枚も作りだす複製技術として生まれ、今では美術作品として親しまれているのは皆さんもご存知の通り。

多くの作家が版画ならではの表現を活かした作品を手がけるばかりでなく、現在では、さまざまな素材や技法を使い、版画の枠組みにとらわれない作品も発表されていますよね。

この企画展では平面作品や書籍ばかりでなく、版画のイメージを覆すような工業製品、立体・大型作品などをとおして、版画の魅力を紹介してくれるんだそうです。

S&Tへいらっしゃるお客様ならよくわかっているとは思いますが、版画ならではの面白さもあり、またその価値も十分に美術品として楽しめるんですよね。

現に先日もご紹介しましたがウォーホルのシルクスクリーンがおよそ7,000万円で落札されたのは記憶に新しいところ。

時々ですが、未だにそれこそ『版画って価値があるの?』なんて質問されることありますが…😅

そんな人にぜひ足を運んで欲しい企画展ですね。

https://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2025-595

S&Tでお馴染みなのはやはり湯浅克俊さんですかね。先日もスペイン、ドイツでの展示を終えたばかりで国際的にも大活躍です。

また、Franz Gertschも素晴らしい版画家でしたよね。2人ともS&Tでご紹介していますがそのご縁もまた面白い。

詳しくはS&Tへいらっしゃった時にでもお話ししますね。😆

お客様と話をしていて版画と口にするとよく木版画だけを思い浮かべる人が多いのですが、それだけではないんですよ。版画と一口に言ってもさまざまな技法があり、そしてその進化も凄いんですね。

その辺も合わせて一度おさらいして見て下さい。

というわけで本日の1品です。

Bentlager Sonnenalle / 湯浅克俊
Oil-based woodcut on paper
100cm x 500cm

せっかく版画の話題ですから湯浅克俊さんの作品から。

ちょっと画像ではその迫力はお伝えできませんね。😅

サイズを見ていただけるとわかりますが5メートルの大作です。これが木版画なんですからすごいですよね。

その静かな森の迫力にきっと吸い込まれてしまう事でしょう。これでも「版画ってアートなの?」と言えますか?

湯浅克俊
1978 東京都生まれ
2011-2014 武蔵野美術大学 非常勤講師
2014-2015  MI-LAB Artist-in-residence 講師
2015-  国際木版画会議 国際委員会メンバー
2016-  EAST TOKYO MOKUHANGA STUDIO 主宰
2018-  特定非営利法人国際木版画協会日本委員会 副理事
2019-  多摩美術大学 非常勤講師
現在、東京都在住

<学歴>
2002 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科(版画コース)卒業
2005 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン、英国)修士課程版画科修了

<アーティスト・イン・レジデンス>
2006 Rijksakademie van beeldende kunsten アムステルダム、オランダ2008  Kala Art Institute バークレー、アメリカ
2008-2009  Cite Internationale des Arts パリ、フランス
2009  BAER Art Center  ホフサス、アイスランド
2011  The Danish Art Workshops コペンハーゲン、デンマーク
2012 Pro Artibus  タンミサーリ(エケネス)、フィンランド
2013  Kloster Bentlage  ライネ、ドイツ
2014  FLACC  ヘンク、ベルギー
2015  Amsterdams Grafisch Atelier (AGA)  アムステルダム、オランダ
2016  Chhaap バローダ、インド
2017 Ronin Globus Artist in Residence ニューヨーク、アメリカ  
2018  Northern Print  ニューキャッスル、イギリス
2018  Fiskars Village  フィスカルス、フィンランド
2019  南島原市アートビレッジシラキノ 長崎
2019  Graphic Studio Dublin ダブリン、アイルランド
2020  金沢湯涌創作の森 石川
2020  SAIKONEON 山梨
2021 西会津国際芸術村 福島

<主な作品収蔵先>
bouwfonds アムステルダム、オランダ
Calyon corporate and investment bank ロンドン、英国
中国版画美術館 北京、中国
Clifford Chance LLP ロンドン、英国
Defi co., ltd. 福岡
Laing Art Gallery ニューキャッスル、英国
武蔵野美術大学 東京
Museum der bildenden Künste Leipzig ライプツィヒ、ドイツ
Minneapolis Institute of Art ミネアポリス、米国
New York Public Library ニューヨーク、米国
Royal College of Art ロンドン、英国
Victoria&Albert Museum ロンドン、英国

もちろん湯浅克俊さんのお問い合わせはS&Tまで。

それでは皆さん本日も良い1日を。