こんにちは、S&Tの上村です。昨日は会計事務所の方へ出向いてきました。すると色んな変化が。詳しくはブログでは言えませんが、時代の流れを感じなんだか寂しいような虚しいような複雑な気持ちになりました。😓

帰ってくるとお友達から電話が。電話なんて珍しいなと思っているとお母さんが亡くなったと言う事。突然の事でびっくりしました。😭

歳をとるということはそれだけ色んなことを見て、体験すると言う事。それは何にも代え難い貴重な出来事です。もちろん辛い事も楽しい事もたくさんありますが、それを元にその人が形作られていくわけですから大切な事ですよね。

なんだかあまり仕事をする気にもなれず、前から読もう読もうと思って手付かずだった本を読んでいると面白かった。ウチのお客さんでもある人物がその本の中でその半生を描かれていましたが想像通りというか、想像以上に面白かった。今の彼からは考えられない生活でしたが、そういう体験をしているからこそ今の彼があるんだろうなと想像するとまた人生の侘び寂びを感じちょっとウルウルしちゃいました。

そんな面白い人生ですから時間を無駄に過ごすなんてとんでもなく罰当たりだななんてぼんやりと考えていました。

柄にもなくそんなことを考えさせられた1日でした。

なぜか、ふとThis is usというドラマの中のセリフを思い出しちゃいました。

『君も年老いた時に自分の経験を若者に語るだろうと。人生が差し出した酸っぱいレモンをレモネードに変えた経験を。』

いいセリフですね。😆

私はすっぱいレモンのままの方が多いかな。だから語れません(笑)

というわけで本日の1品です。

Girl Now meets Girl Then (2019)
22 individual works on paper
Acrylic painting and/or acrylic ink and aquarell ink painting on Pigment Ink Fine Art Prints
Hahnemühle 1584 Laid Rag Paper 300 gram
Size:120 x 80 cm
Edition: 10  (due to the work process all works are kind of unique)
Each hand signed and archival-numbered in pencil on the back

S&Tではお馴染みのローズ・ワイリーの作品から。このシリーズは彼女の個人的な思い出を作品にしたシリーズですね。

彼女はず〜っと貧乏でしたが、それでも好きな絵を描き続けていました。

ただ、彼女が多くの売れない貧乏画家と違ったのは、売れたことです。

信じられないくらい驚異的に。

それまでの彼女は、本当に貧乏で、お金がないから家で絵画教室を開き、その生徒たちを庭でキャンプさせて収入を得ていました。

いつも同じ服を着ていて、「どうして?」と聞かれると、「私は非消費的なライフスタイルだから」と言っていました。

75歳になる2009年まではそんな感じです。

そんな彼女に大きな転機が訪れます。2009年に、大きなコンペティションのファイナリストに残ると、そこから一気にスターダムを駆け上がります。

それまで無名の貧乏画家だったとは信じられないほど、非現実的な活躍。

ナショナル・ミュージアムの女性画家のための展覧会に、ただひとりアメリカ人以外で選ばれ、母国のテートモダンで個展を開きます。

そんな彼女も91歳、一体彼女の人生はどんなものだったのか、そして、どれだけすっぱいレモンをレモネードに変えてきたんでしょうね。亡くなる前に一度ゆっくり話を聞いてみたいですね。

Rose Wylieは1934年イギリス生まれの画家です。ワイリーは、美術史や映画、漫画、カルト的なセレブリティなど、さまざまな視覚的ソースを用いて、大規模かつ広範に描かれたキャンバスを制作しています。創作過程における自発性を重視する彼女は、しばしばキャンバスの完成した部分にペイントやコラージュを施し、望ましい効果を追求します。このようなアプローチは、スケールのダイナミックな変化と多様な表面のテクスチャーを生み出しています。

ご興味ある方はS&Tまでお問い合わせ下さい。

それでは皆さん本日も良い1日を。