こんにちは、S&Tの上村です。昨日は午前中からイドリス・カーン作品目当てのお客様がご来店。これまでもカーン作品入荷してきましたがこのタイプは一度も入ってきていないんじゃないですかね。えらく感動されていました。😆

もちろんその方イドリス・カーン作品持っていますが、それでもなお喜んじゃう作品って気になるでしょう?(笑)

あとはもういつものようにご自分の目でお確かめ下さい。

だって、見ないと何もわからないですから。

そして、夜は8月の展示のミーティング。まだ2回しか打ち合わせしていませんが何やらとんでもなく面白そうです。会期だけフライングでお知らせしておきますので何はともあれ予定だけ空けておいた方が良さそうですよ。🤗

会期予定は8月5日(火)〜8月17日(日)予定。場所は山形市のQ1内The Localです。

詳細決まってもほぼ情報はありませんので何が始まるのかは来てからのお楽しみ。

来ないと後悔すると思いますよ。(笑)

信じるか信じないかはあなた次第。

また出ました。都市伝説風です。(笑)

さて、海外からはこんな話題も。トランプの肖像画がちょっと前に話題になっていましたが、その肖像画を描いた画家が窮地に立たされているというんです。

この肖像画を描いたのはサラ・ボードマンさん。彼女がこれまで描いてきた肖像画には共和党のジョージ・W・ブッシュ元大統領や連邦地裁判事の他、米国軍人数十人も含まれるんだそうで、画業40年のキャリアになるんだそうです。

トランプさんはSNSでこんな風に発言していました。「写真であれ絵であれ、自分の肖像の出来が悪いのを好む人はいない。だがコロラドの州議会にある肖像画は、意図的にねじ曲げられている。恐らくこれまで目にしたことのない水準で」

さらに、同じ壁に掛かっているオバマ元大統領の肖像画は「素晴らしい」にもかかわらず、「自分の肖像画は本当に最悪」と強調。ボードマン氏に対し、「年を取って才能がなくなったに違いない」との見解を示していました。

当然これについて作者は『自分の描く肖像画は正確で、「意図的なねじ曲げ」や政治的バイアスはない』と反論していますが、良くも悪くもその影響力は凄まじく彼女のキャリアが回復が不可能なほど危険な状況にあると言っています。

ま、トランプさんが芸術を理解しているなんて誰も思っていないでしょうから気にすることなんてないと思いますが…。

今回の論争でどんな風にキャリアが脅かされているかは詳細は明らかにしていませんが芸術家なら喜ぶべきじゃないでしょうか?

なんかヒトラーの退廃芸術展を思い出しちゃうような出来事ですね。

皆さんはこの出来事どう思いますか?

そんな話もしにS&Tへいらしゃって下さいね。

というわけで本日の1品です。

Lost Happiness, 2019 / Idris Khan
digital C print
image/paper: 237.8 x 179.7 cm
framed: 257.5 x 199.4 x 7 cm
edition of 7 with 2 APs

ロンドンを拠点とするアーティスト、イドリス・カーンは1978年にイギリスで生まれました。2004年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで優秀な成績で修士号を取得して以来、ミニマルでありながら感情に訴える写真、ビデオ、彫刻で国際的に高い評価を受けており、間違いなく同世代の最もエキサイティングなイギリス人アーティストの一人です。

文学、歴史、芸術、音楽、宗教など、さまざまな文化的ソースを活用しながら、カーンは抽象と具象の間の空間に生息し、歴史、累積的な経験、そして時間が一瞬に崩壊するという形而上学的テーマを語る、濃密に重層化されたイメージを含む独自の物語を展開してきました。

カーンの考え方は写真よりも絵画的ですが、作品の制作には写真製版の複製ツールをよく使用します。二次資料(楽譜、コーランのページ、後期カラヴァッジョの絵画の複製)を撮影またはスキャンし、デジタルでスキャンのレイヤーを積み重ねます。これにより、コントラスト、明るさ、不透明度の微妙な変化を細かく制御できます。結果として得られる画像は、表面が驚くほど光学的な強度を持つ大規模なCプリントであることがよくあります。

カーンの作品は、彫刻や絵画にまで広がりました。彫刻作品では、鋼板、立方体、水平の石板などの素材を使用し、楽譜や祈りのテンプレートで表面をサンドブラストして、文化的、視覚的、映画的、時間的な記憶が密集した共感覚的な全体に融合する方法についての研究を続けています。

彼の作品は、イギリスのロンドンにあるサーチ・コレクション、サンフランシスコ近代美術館、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、イスラエルのテルアビブ美術館、オーストラリアのシドニーにあるニューサウスウェールズ州立美術館、フィラデルフィア美術館、サンフランシスコのデ・ヤング美術館、フランスのパリにあるジョルジュ・ポンピドゥー・センターなど、世界中の多くの機関の永久コレクションに収蔵されています。

現在プチ湯浅克俊展開催していますが、それが終わったらS&Tにあるイドリス・カーン作品を展示しますね。ぜひ皆さんなくなっちゃう前にご覧下さい。

それでは皆さん本日も良い1日を。