こんにちは。S&Tの上村です。昨日、『偽版画流通 大阪の画商が販売か』というニュースがありました。ご存知ですか?

平山郁夫や東山魁夷、それに片岡球子の作品の偽版画が百貨店などで流通していたということです。

確認できているだけで10作品あるということですが、実際はそれ以上あるでしょうね。😓

大阪市で画廊を営む50代の画商が関わっているということですが、こういう輩がいるから益々イメージが悪くなっちゃうんですよね。本当に困ったものです。

ま、S&Tでは無縁の作家の作品ばかりなので大丈夫ですが、これからも厳重にチェックしながらやっていかないといけないと気を引き締めさせられる事件でした。

以前から言っていますが、未だに百貨店だと安心というお客様がたまにいらっしゃいますが、そうじゃないんだということもこれを機に知って欲しいなと思います。逆に百貨店さんなんかはその道のエキスパートじゃない人の方が多いんじゃないでしょうか?だってアート作品だけじゃなく色々販売している外商さんが販売していることが多いんですよ。もちろん営業は上手です。しかし単なる商品としてしか見ていないのであまりわかるとは思えないんですが・・・。(あくまで私見です。)

ま、どこで購入するにしろ信頼できるところで購入するのが一番ですね。最終的には自己責任ということになっちゃいます。😅

本当に嫌な事件です。

しかし、長い歴史を見てもこういう事件はなくなりません。皆さんもお気をつけ下さいね。

気を取り直して本日の1品です。最近チョイチョイご紹介しているRAÚL CORDEROの作品です。

Untitled (Maybe Not the Party We Hoped for…), 2018 / Raúl Cordero
oil and polyester on canvas
90 x 90 cm)

Raúl Corderoは1971年キューバ生まれの作家です。この作品を見たときにゲルハルト・リヒターのピンク色の作品を思い出しました。画像がないのでお見せできないのが残念です。時に素晴らしい作家は偉大な作家のオマージュ作品を作ることがよくあります。特にオマージュだと公表しているわけでもないんですが、すぐにそれだとわかるものや全く違う作品で一見オマージュと気がつかない作品など様々あります。

たくさんの作家が意外とこういうオマージュ作品作っています。そういう作品を見つけるのも一つの楽しみですね。

あっ!決してパクリの偽物ではありませんよ。(笑)